愛してる

「これって奇跡みたいだよね。」

「そうだな。」

「ねぇ、朔。」

「私と出逢ってくれて、ありがとう。

なってくれて、ありがとう。」

「こちらこそありがとう。凜を好きになって結婚してよかった。」

君はそう言って、そっとキスを落とした。

ねぇ、朔、私本当に貴方と出逢えてよかった。

あとねさっき好きって言ったけどあれ、嘘なんだ。いま本当は、好きじゃなくて、愛してるよ。朔のこと、世界で一番、愛してる。それはこれからも変わることはない。私は、ずっと朔の隣で、この先も未来を紡いでいく。そんな想いをこめて、私は、君と繋いでいる手をさっきよりも少し強く握った。

そんな私に、朔がいった。

「ちなみに、前の男の話はもうしないでね?」

「えっ?」

「前のやつのおかげで出会えたとしても、凛が昔、他の男を好きだったって考えただけでむかつくから。これからはずっと俺だけみててね?」

有無を言わせない顔でそう言った。

これは結構怒ってる。気をつけよう。

「あっ、あと。」

思い出したように言った。

「俺の方が、凛のこと愛してるから。」

そういって甘く微笑んだあと、もう一度彼は、さっき以上に優しくて甘いキスを落とした。

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愛してる 香崎 莉愛 @aka1211

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