良い意味で裏切られたと言うか……キャッチコピーの雰囲気と全然違いますね

第1章を拝読いたしました。
まず、軽そうな作風のキャッチコピー(とても失礼ですが……)で何の気なしに読んでみると、想像と真逆な雰囲気でびっくりします。
「待て、待て、待て」と自分のイメージと気持ちを切り替えて、読書に本腰を入れる感覚、スイッチが入ります。


森という舞台の中で、鳥類をモチーフにした単語や喩えが多く散りばめられた本作品は、
独特の世界観を読者に印象付けているように思います。
※もしかしたら、世界観という言葉は逆に大仰で、その森、土地、という局所的な舞台での独特の文化程度なのかもしれませんが。

さらに、主人公のユミはこの世界では特殊な力を持っているようで、その勢いのある性格も相まって「特別」というより「特異」という印象があります。
そのユミが第2章以降、「鳩の縛め」という掟を知り、どう関わっていくのかなども気にして読み進めていこうかなと思いました。


若干脱線しますが、人名がカタカナ2文字、地名がカタカナ3文字であるところに覚えやすさを感じました。

第2章以降もゆっくりと拝読いたします。

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