皆様がよく想像する異世界ファンタジーとは一線を画す作品です。
文章や物語の作りが非常に秀逸であり、自分は書店に並べられている本を読むつもりで拝読させてもらっています。
この作品を一言で説明することは自分では表現しきれません。
ユミという一人の少女の成長を追う物語ともいえますが、様々なキャラクター達を通して描かれているのは綺麗事などない厳しくも美しい「愛」
「鳩」というこの作品世界において稀有な能力を持つ存在と、それを縛る「縛め」に隠された謎。
これらすべてを蛇足感なく非常に高いレベルで纏められるのは凄まじい。
コメント数からも分かる通り、それだけ色んな楽しみ方が出来る作品です。
まず初めに言うとすれば、ただのイチャコラ小説ではありません。
無垢から始まった主人公は、恋人のために成長する。
そういった血生臭い努力の過程をみたい方に、ぜひお薦めしたいです。
また、情景が丁寧に作り込まれています。
まるで、登場人物の隣を歩いている気分になります。
そしてなにより、主人公の恋愛だけが全てではありません。
周りの人たちの事情も綺麗に書かれているのが、素晴らしいです。
もしかしたら、推しカップルが見つかるかもしれません。
『愛』という言葉を、様々な観点から見ている作品だと思いました。
ただ美しいだけではなく、殺意や憎悪も表現されています。
どこか現実味を帯びている作風に、自身の考えを共有したくなるでしょう。
正に、応援コメントありきの作品とも言えます。
主人公たちの恋路がどうなるのか、見守っていきましょう。
主人公のユミが母のため、鳩と呼ばれる職業?存在?になろうとする所から始まる物語です。
誰しもが迷う森……それを村まで迷わず進むことのできる鳩。鳩にも掟なり、すべての村に行けるわけでもなかったりと、奥深い設定が多くあり、考察の好きな方はどはまりする事でしょう。
主人公のユミが出会うキリという少年との関係性がおねショタ感あり、好きな方は悶絶するかもしれません。
年齢はそこまで大きくは変わらないんですけどね。
たまにホラー感もあれば、気に入らない者達も出てきたりと、キャラクターも魅力的です。
コメント数の凄まじさにも驚かされます。コメントせずにいられないストーリーなのでしょう。
一応自分もコメント残してます。語彙力ないですが(笑)
ストーリーも展開読めないですし、重厚なストーリー、おねショタ、独特な世界観が好きな方におすすめします。
ちなみに自分の推しキャラは監視員的立ち位置の、クイとヤミのお二人ですかね。
読み始めた当初は、主人公が苦難を乗り越える成長物語かと思いました(し、その認識も完全に間違いではないのかもしれません)が、話数を重ねていくごとに、主人公・ユミさんの特異性が玉ねぎの皮を剥くかのごとく浮き彫りになっていき、きっとそれはテーマのうちのひとつでしかなく、沢山のメッセージを含んだ物語なのだと思わされます。
また、先を見せてくれないところも、この作品の面白さに拍車をかけています。
ヒントはどこにでもある(というかとても丁寧に置いてくださっている)のでしょうが、下手に考察せずに予測不能な展開を楽しむのも、楽しみ方のひとつではないでしょうか。
この先も、ゆっくりじっくり味わわせていただきます!
少女のユミが困難な試練に立ち向かいながら、自分の可能性と人生の目的を見出していく心温まる冒険譚です。
ユミの母への愛情と、友人のソラへの友情が物語を通して描かれており、心に深く響きます。また、イチカでの生活や森の中での出来事など、自然と人間の関わりが生き生きと表現されているのも魅力的です。
ユミは時に迷いや挫折を感じながらも、最後まで前を向いて進み続ける勇気と強さを持っています。その成長の過程は勇気と希望を与えてくれるでしょう。
世界観や登場人物の描写も丁寧で、物語に引き込まれます。特にユミの心情の機微が繊細に描写されており、感情移入しやすいです。
冒険、友情、家族愛、自己探求などの普遍的なテーマを織り交ぜた、心に残る素晴らしい作品だと思います。ユミの今後の冒険と成長が楽しみです。
こちらの作品は、立ち入ってはならない「森」を唯一歩ける「鳩」になるため、主人公が試験を受けるところから始まります。
13歳の少女のもつ純粋さと危うさ、また母親への思慕など、人物描写が丁寧に描かれており、瞬く間に作品に没入していきます。
そしてこの作品のすごいところは、独特な世界観と主人公の奔放さが醸しだす先の読めない展開です。
鳩の試練を乗り越えていくストーリー、と思いきや、いつの間にかボーイミーツガールで森サバイバルを満喫している…?と思いきや、さらに急展開!?
と良い意味で読者の想像を裏切り続け、どんどん先が読みたくなっていきます。
よくあるファンタジーとは違う、尖っていて、それでいて周逸な作品を読みたい方に是非オススメしたい一作です!