深い森に覆われたこの世界。村同士を隔てるのは帰らずの森。
誰もが、足を踏み入れると、迷い、やがては発狂してしまう。
そんな森を迷わず歩ける存在は、『鳩』と呼ばれる特別な力を持つ者たちだけだった。
この作品の見どころは、なんといっても独特な世界観と、それゆえに巻き起こる人間ドラマの数々です。
主人公のユミは、『鳩』になるための試験――孵卵――を受けることになりますが、これまでに孵卵を受けてきた者たちとは、全く様子が異なっていて、それゆえに次々と巻き起こる展開から目が離せません!
というか、ユミから目が離せません(いろんな意味で……)
最新(拝読したタイミングでは第八話)まで読ませていただきましたが、まだまだ先が気になる状況です……。
皆様にも是非お勧めしたい作品です♪
迷い込めば発狂してしまうこともある、深い深い森に支配され、分断された世界。
そこを行き来できるのは、『鳩』という職業の者たちだけ。
彼らは人でありながら、帰巣本能を持ち、街から街へ唯一移動できる者たちだった。
そして少女、ユミは『鳩』になるべく、試験のため森へと単独で放りだされる。
目標は自力で街へ帰り着くこと。
これまで数多の鳩志望者たちが、挑み、そして森の中で心を病み、挫折した、地獄のような試練である。
だが──。
ユミはなんか、こう、すんごく、違った。普通、じゃなかった。
試験そっちのけで、森での生活を楽しみはじめてしまったのだ。
そう、例えば可愛い男の子と出会ってしまったりして。