実体のないものというのは気味が悪く、調査や対策が難しいものです。この物語に出て来る『告白権』と言うものも、大変あやふやなものでして。それでまあ、そりゃあそうなるか……と。みなさんも、実体のないものにはどうかお気をつけください。そんなメッセージ性と皮肉を孕んだ作品だと思いました。
本作のテーマは、題名通り、バブル。現実のバブルは多くの人を天国から奈落に突き落としました。命を落とした、あるいは捨てた人も大勢いました。本作の舞台は学校です。学校で現実のバブルを、それも命が懸かるようなものは経験できません。でも、ちょうど良いものが作中にあるのです。命は懸からず、生徒にとっては大やけどになるものが。生徒は模擬でバブルを学びます。学べるかどうかは、当人が聡いか疎いかに懸かっていますが。賢者は歴史に学び、愚者は経験に学ぶ。人は痛い目を見て知るんです。
ひええ!こんな学校が本当にあるとしたら……(ぶるぶる)文字数少ないのに、どうやって収束させるの!?ってヒヤヒヤしていたら、さすが作者さま。バブル、終わらせてくれました。こういう少し謎を含む終わらせ方、大好きです。想像が滾ります!ありがとうございました!!
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