概要
生者は二人、残りは死体。道観を舞台にした武侠ミステリー(もどき)
奥義書を盗んだ悪党、晦師茗が辿り着いたのは奇妙な道観だった。
入り口に吊り下げられた怪しい人形。
争った跡はあるのに誰一人いない。
そんな折に現れたのは、一夜の宿を求める旅人の青年。
慌てた晦師茗は道観の観主に成り済まして彼を出迎えるのだが――
入り口に吊り下げられた怪しい人形。
争った跡はあるのに誰一人いない。
そんな折に現れたのは、一夜の宿を求める旅人の青年。
慌てた晦師茗は道観の観主に成り済まして彼を出迎えるのだが――
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!悪党の視点から描かれる本格武侠小説。果たして、奥義の正体とは――
主人公は江湖の奥義書を集めている悪党。
ある日、奥義書を盗んだ帰りにとある奇妙な道観に立ち寄ったが、そこにあったのは吊り下がった人形と、大量の死体だった。
序盤から本格武侠な雰囲気が漂う本作。
端正な筆致に誘われて読み進めていくと、臨場感のある戦闘シーンやミステリ要素に魅せられ、一気に読み終えてしまいました。
本格武侠でしか味わえない用語や設定もあって、とても読み応えがあります。
読後、「なるほど!」と思わず唸らせるようなタイトルにも注目です。
中華ファンタジーが好きな方や本格アクションが好きな方、もちろんそれ以外の方にもおすすめの作品です! - ★★★ Excellent!!!武侠要素満載!ミステリ風味な中華短編小説!
貴重な武術の奥義書を手に入れた晦師茗は、とある道観で一晩夜露をしのぐことにします。
しかし、その道観に人の気配はなく、なぜか人と見まがう人形が吊り下げられていて……
本作は、中国で人気の武侠世界を舞台にした短編小説です。
中国ならではのマニアックなワードが散りばめられているので、中華小説好きの人は、迷わずチェックしたい短編作品です!
とくに武侠小説に興味がある人は、スルー禁止レベルだと思う(笑)
武狭ならあってほしい状況やアイテムが、短い物語の中にしっかりと織り込まれています。
死体に見立てた人形のある道観なんて、なかなかホラーな場面から始まる物語なのですが、読むうちにこの不可思議な状…続きを読む