悪党の視点から描かれる本格武侠小説。果たして、奥義の正体とは――

主人公は江湖の奥義書を集めている悪党。
ある日、奥義書を盗んだ帰りにとある奇妙な道観に立ち寄ったが、そこにあったのは吊り下がった人形と、大量の死体だった。

序盤から本格武侠な雰囲気が漂う本作。
端正な筆致に誘われて読み進めていくと、臨場感のある戦闘シーンやミステリ要素に魅せられ、一気に読み終えてしまいました。
本格武侠でしか味わえない用語や設定もあって、とても読み応えがあります。
読後、「なるほど!」と思わず唸らせるようなタイトルにも注目です。

中華ファンタジーが好きな方や本格アクションが好きな方、もちろんそれ以外の方にもおすすめの作品です!

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