武狭要素満載!ミステリ風味な中華短編小説!

貴重な武術の奥義書を手に入れた晦師茗は、とある道観で一晩夜露をしのぐことにします。
しかし、その道観に人の気配はなく、なぜか人と見まがう人形が吊り下げられていて……

本作は、中国で人気の武狭世界を舞台にした短編小説です。
中国ならではのマニアックなワードが散りばめられているので、中華小説好きの人は、迷わずチェックしたい短編作品です!

とくに武狭小説に興味がある人は、スルー禁止レベルだと思う(笑)
武狭ならあってほしい状況やアイテムが、短い物語の中にしっかりと織り込まれています。

死体に見立てた人形のある道観なんて、なかなかホラーな場面から始まる物語なのですが、読むうちにこの不可思議な状況に晦師茗が陥ってしまった理由がわかっていきます。
その過程がミステリ小説を読んでるみたいで、めちゃくちゃワクワクしました!

中華小説が好きじゃなくても面白く読める、ストーリー性のある物語。
なので「中華風小説は難しそう」と犬猿しがちの人にも、ぜひ試しに読んでみてほしい☆
食わず嫌いだったかもしれませんよ!

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