こんな恋愛小説は Web小説ではそうそうお目にかかれない!

壮大な本格ファンタジー物語を書かれている作者様。
その作者様が、現代の恋愛ジャンルで新作を公開されていると知り、失礼ながら最初は興味本位で開きました。

いざ開いてみれば、広がるのは中学生の甘酸っぱい初恋のはじまり。そして余命僅かの悲恋確実の展開。
しかし、ただのお涙頂戴の恋愛で収まらないのは、表現するには難しい医療に関する内容に妥協なく向き合う文章と、二人を取り巻く大人達の覚悟が誤魔化しなく書かれているからだと思います。

更に特筆すべきは、二章、三章と進むにつれ、ファンタジー要素が強く絡み始めること。
現実とは思えないような現象を前にしながらも、主人公とその周りにいる人々が生命と想いに向き合う様子は、これはただの恋愛ジャンルで収めて良いのかと唸ってしまいます。

とはいえ、軸は二人の想いに変わりありません。
四章の今は、紹介文にあるように、好きは恋に、恋は愛の一歩手前まで進んでいる状態。
これがどのような愛へ育ち、奇跡へと昇華するのか。
期待すると共に、新たな恋愛小説をお探しの方にもおすすめしたいと思います!

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