概要
ある日、私は幼馴染に120万円で時間を売り払った。
ある日、懐かしい男の友人(幼馴染)から連絡が来た。今はもう、何の思いも抱いていない筈の男から。
中学校の卒業以来だろうか。約三年間、片時も忘れなかったといえば嘘になる──が、数ヶ月は当日抱いていた気持ちを振り切れなかった記憶がある。
家へ急ぎ、恐る恐る通知を開いてみる。昔の気持ちが溢れ出したら如何しよう、何て考えていたせいだ。
きたる文面は一通。そこには、久しぶり、だとか、副業興味ある? とかではなくて──
《一年間、計120万ぽっきりであんたの時間を買いたい。》
……これもある意味、一種の詐欺だろう。
中学校の卒業以来だろうか。約三年間、片時も忘れなかったといえば嘘になる──が、数ヶ月は当日抱いていた気持ちを振り切れなかった記憶がある。
家へ急ぎ、恐る恐る通知を開いてみる。昔の気持ちが溢れ出したら如何しよう、何て考えていたせいだ。
きたる文面は一通。そこには、久しぶり、だとか、副業興味ある? とかではなくて──
《一年間、計120万ぽっきりであんたの時間を買いたい。》
……これもある意味、一種の詐欺だろう。
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