第3話 作家からのギブ1 面白かったらちゃんと★つけてね




 ● 面白かったらちゃんと★つけてね。


 今回は作家から読者へのギブです。

 これは多くの作家にとって最も大きなギブだと思われるので、真っ先に触れます。


 多くのカクヨム作家さんは、別にボランティアがしたくて小説投稿サイトに登録している訳ではありません。書籍化を狙ったり、大量のPVや広告収入を狙ったり、その動機は様々だとは思います。


 ただ、どんな目的であるにせよ、それを達成するには、──。この過程を通る事が不可欠となります。その為には、どうしても読者による適切な評価が必要となります。



 で、話は変わりますが、読者のみなさんは★爆をご存じでしょうか?


 ★爆は、主に作家によって行われます。作家は、とにかく自作品を読んで貰いたくて、更に評価をしてほしいものです。

 そこで、たまにダークサイドに染まった作家が、他の作家さんの作品に★をつけまくり、読み返しや★の付け返しを期待する事があります。これが、★爆です。


 見てたら、効果的面です。

 ★爆を行っている作家の作品を見てみたら、凄い数の★が付いていたりしますから。まあ、すぐ にBanされますけどね。


 ★爆はレビュ爆とも呼ばれ、作家のみならず運営からも嫌われる禁じ手中の禁じ手です。

 ★爆の嫌われ方は、それはもう凄いです。これを行ったが故に、某掲示板サイト等で晒されている作家さんを目撃した事があります。


 ちなみに、僕も何度か★爆をやられた事があります。やられた事に気がつかない事もありますが。ふふ。

 ★爆されたとしても、僕は、


『やれやれ、またBanされる愚か者が現れたか。あと何時間ぐらいで吹っ飛ばされるのかな?』


 ぐらいの感じなのですが、★爆をやられて怒り狂う作家さんは少なくありません。そのキレ散らし方たるや、凄い物があります。


「★を付けて貰えるのは良い事じゃないか。なんで怒るんだ?」


 みたいな疑問が飛び出しそうなのでお答えします。


 どんなに拙い作品を書く作家さんでも、みんな一生懸命作品を書いています。作品にはそれぞれ、作家の情熱や、人生の宝物が詰まっています。

 多少の温度差があるにしろ、作家はみんな自分の作品に誇りを持っているのです。


 それなのに、作品を読みもせず★だけ付けるのは、作品を冒涜する行為です。適切な評価ではないんです。だから怒るのですね。


 この違反行為については、運営も、かなり重く見ているようです。だから★爆を発見し次第、迅速にBanしているようです。

 大きなコンテストの期間には、特に多くのBanが発生します。それは「Ban祭り」とか揶揄されて、多くの作家さんからネタにされる事もあります。

 ( ゚∀゚)・∵プハッ!!




 で、何故、★爆がこれ程までにいけない行為とされるかを一歩引いたところから考えた時、その答えは明確です。


『ランキングの信用と公正性が保たれなくなるから』です。


 作品を適切に評価しなかったら、どの作品が本当に面白いのかわからなくなりますから。


 つまり、★爆の最大の問題点は、。となります。


 ここで、冒頭の問題へと戻ります。

 もし仮に、作品を読んで行為があったとしたら、作品を適切に評価していない。

 という点で、悪質なマナー違反である。といえます。


 これについては運営も、密かに頭を痛めているのではないでしょうか?

 本音では、取り締まりたい筈です。それなのに取り締まらないのは、このマナー違反については故意を立証する方法がなく、取り締まりようがないから。という、仕方がない理由があるからに過ぎません。


 なので、読者さんは、作品を読んで少しでも面白いとか胸に来る物があるとか、参考になったとか感じた場合は、臆さず、それなりの★評価を心がけましょう。じゃないとランキングが信用できない物になりますし、貴方が好きなジャンルは超、過疎化します。

 これマジです。

 作家によっては、特に商業で身を立てる事を目標にする人は、★を出し渋る読者しかいないジャンルを書くメリットはないですから。面白い物を書くレベルが高い人程、すぐに去っていくと思われます。サイトに作品を出すメリットがなければ、紙公募のコンテストに出せば良いだけなので。


 本当にね、『明らかに面白いのにわざと★を付けない行為』の犠牲になってる作品をちょくちょくみかけるんですよ。


 僕の仲良し作家さんの何人かは、それはもうハイレベルな大長編作品を手がけていたりするのですが、百話近い大作の最終話のPVを確認してみると、かなりの人数が読了しているにも関わらず、最終回読了PVの三パーセント以下の読者しか★を付けていなかったりします。

 仮に、読者の半分がカクヨム非登録だったとしても、これはあんまり酷い数値です。悪意すら感じます。


 勿論、作品がつまらなかったら★を付ける必要はありません。


「なんだこの作品は!? クソが!」


 みたいに感じたら、★を付けてはいけません。大切なのは、なので。ただ、長編を何十話も読んでおいて、全く評価しないのは如何なものでしょう? 面白くなかったら、そもそも何十話も何百話も作品を読みはしませんよね。この場合も適切とはいえません。

 その作品を読み切った人の内、かなりの割合が、悪質なマナー違反をしている。と、いえます。まあ、マナー違反とはいっても、カクヨム運営が規定するマナー違反ではありませんから、あくまでも道理論的な問題ではあります。


 ただ、貴方がではなくを自認するのであれば、毒者には、作家と同じぐらいの怒りを持っても良いと思います。

 。ということですから。



 但し!

 カクヨムには、


『とある特定の意見が、読者が★をつけにくい空気を作り出している、同調圧力問題』


 があったりします。この空気にやられて★を付けにくいと感じてしまっている読者に関しては例外です。変な空気を作る方が悪いですから。これについてはまた後日、読者の立場から触れます。



 あと、カクヨムの作品を読むなら、なるべく、ちゃんとサイトに登録してから読むようにしてください。

 登録しなきゃ作品を評価できませんから。



 今回はだいぶ言葉が悪くなりましたが、ご容赦ください。このテーマも、誰かが強く言わなきゃいけない問題だと思うので。

 そもそも、★爆に怒り狂う作家さんは、この問題についても怒り狂うべきなんですよ? そうしないとフェアとはいえません。突き詰めたら★爆も、わざと★を付けない行為も、どっちも作品を適切に評価しない行為なんですから。


 今回のテーマは作家にとって、読者から嫌われかねない究極の地雷です。

 僕も書きたくありませんでした。でも、本音を代弁する約束をしてますし、本当に、誰もこの問題を扱わないんですよおおおっ!

 ( ゚д゚)・∵グハッ!!



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