第4話 読者からのギブ2 嘘つかないでね
●嘘つかないでね
今回は読者としてのギブです。
まずは、タグについてです。
甘々タグがついてるのに、全然甘々じゃない作品とか、ざまぁタグが付いてるのに、一向にざまぁしない作品とか、ハーレムタグが付いてるのにいつまでもハーレム状態にならない作品とか。どう思います?
実際、たまにそういう作品に遭遇します。
読者としては、これ以上「騙された!」って気になる行為はありません。
それも、悪い意味で騙されるのですから印象は最悪です。
タイトル詐欺やキャッチコピー詐欺も、これと似た感じです。もうね、本当にたまにあるんですよ。
ジャンル詐欺も同様です。
どう読んでも普通のファンタジーなのに、何故か恋愛ジャンルやラブコメジャンルに作品が置かれていたり。で、それでも恋愛ジャンルに置いている以上は恋愛要素強めなんだろうな。と、読み進めてみたら、やっぱりただのファンタジーで、さほど恋愛要素も強くない。みたいな?
物語の後半でタグやタイトル通りの展開になって物語が加速する。みたいな感じだとまだ許せるのですが、酷い場合は、完結まで読み切っても、
「あれ? タグのこの要素、どこにあったっけ?」
みたいになる時があります。すごい長編の中で、ごく一部の場面で、ほんのりエッセンス程度しかタグの要素がない場合も、騙された感が凄いです。
もうね、読者としては本当にガッカリするやつです。
作者的には、
「一応ヒロインとサブヒロインがいて、主人公といい感じになる場面もあるから〜」
みたいな言い訳があるかもですが、読者としては印象はよくありません。
寿司屋に行ってネギトロを頼んだのに、ナポリタンが出て来たらどう思います?
「いや、ナポリタン美味しいよね。美味しいから良いや」
みたいな話にはなりません。なるわきゃあないんです!
客としては、
「ふざけんな。ネギトロ頼んだんだからネギトロ出せやゴルァッ!」
でしかありませんよね。
仮に、もしも無自覚にタグ詐欺やタイトル詐欺やジャンル詐欺を行っている作家さんがいたとしたとして、もしも★評価やらに伸び悩んでいるとしたら……詐欺ってるからかもしれません。
このエッセイを読んでヤバさに気がついた作家さんは、今の内にこっそり詐欺ってる箇所を修正しましょう。
看板に偽りがある商品が売れないのは当たり前の事なので。
騙すなら、いい意味で騙してください。読者との約束を守りつつ、それにプラスアルファで意外な展開や結末が待っている。とかね。
タイトル詐欺については、許せるタイトル詐欺(良い意味で裏切ってくれる)とそうじゃないのがあるので一概にはいえませんが、悪い意味で裏切ってるかもなぁ。と、作家さん自身が思う場合には、読者への配慮をセットでお願いします。
てか、検索は結構大変なんですよ。どんなにキーワード検索機能で絞りこんでも、凄い数の作品が上がってきますから。それをひとつひとつ確認してる時に、タグ詐欺やタイトル詐欺作品がちょこちょこ混ざっていた時の怒りが想像できますか?
「うおおおおおっ! なにしてくれとんじゃゴルァっ!!」
ってなります。
∑(゚Д゚)ウオオォォッ!
今回も、ちょっと語気が強くなりました。
読者は基本的には何も言いませんが、何も感じていない訳ではありません。読者さんは、作家が想像する以上に、作家や作品に気を遣ってくれている事があります。言いたくても言えない人も多いのです。
誰かが代弁しなきゃいけない気持ちだと思われるので、そこはご理解ください。
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