第9話 読者からのギブ4 ★はプラス評価なんですよおおおっ!




 ●読者からのギブ ★はプラス評価なんですよおおおっ!


 今回は読者としてのギブです。

 以前、カクヨムには、


『とある特定の意見が、読者が★をつけにくくしている、同調圧力問題』


 みたいなものがあるとお伝えしましたが、そこと関係しています。


 まず、カクヨムにはちゃんと★評価をしてくれる読者さんいる一方で、★評価をしない読者さんもいます。★を付けない理由については、様々な理由が考えられます。


 ⚫︎1 単に面倒くさい。

 ⚫︎2 ★評価の重要性を知らない。

 ⚫︎3 なんか怖い気がする。

 ⚫︎4 適切に★を付けにくい空気がある。

 ⚫︎5 作品がつまらなかった。

 ⚫︎6 何を読んでも★を付けるに値しないと感じる。


 こんなところでしょうか。1〜3については、カクヨムに登録したての読者さんに多いのではないでしょうか? そういう人は、小説最新話の★を付ける箇所の文言を確認してみてください。そこには、


「この小説が面白かったら★をつけてください」


 と、記されています。

 ★をつけることができます。でも、★をつけても構いません。でもありません。

 。なのです。

 少しでも面白いとか感動した等々、感じるものがあったら、迷わずそれなりの評価をしましょう。特にデメリットはないのでご安心ください。

 ★は必ずしも三つ付ける必要はありません。読者さんの物差しに即した評価をしましょう。


 で、5の人については作家の問題です。

 はい。面白くなくて済みません。我ら作家一同、もっと面白い物を書けるように精進します!

 ( ´Д`)・∵グフッ!!

  せめて暖かく見守ってくれたら嬉しいです。まあ、相性の問題も考えられますね。全ての読者に響く作品はないと思われるので。ピッタリな作品に出会える事を祈ります。


 次に、6の人についてはよくわかりません。ただ、6の人は、作家からしたら単に面倒くせえ人です。というか、6の人はwebの表現媒体には向いていないかもしれません。

 カクヨムには何百人もの書籍作家、プロ作家がいます。まだ光が当たっていない天才たちもいます。あらゆるジャンルの書き手も揃っています。全身全霊で作品に魂を注ぎ込んで、才人を超える凄みを出す作家もいます。そういう人たちの情熱すら響かないとなると、webで読むという行為そのものが向かない可能性があります。

 書店で大賞受賞作品とかノーベル賞作家の本を買って読む事をお勧めします。ページを捲るという体感が伴えば、脳が機能するポイントが変わります。もしかしたら響くかも? しれません。

 面倒くせえとか言葉が悪くなりましたが、本音でなければ書く意味がないので、ご容赦ください。



 で、今回代弁するのは、4の読者さんの気持ちです。

 前にも記しましたが、読者の多くは、作家が思っている以上に作品に気を遣ってくれています。


「これを言ったら作家さんを傷つけてしまうかもしれない」


 と、コメントを躊躇ったり、


「本音の★評価をしたら、作家さんを傷つけてしまうかもしれない」


 と、★を押せずにいる人もいます。

 ここで、作家の皆さんは記憶を紐解いてみてください。たまに、


「自分の作品への評価は、★★★評価だけにしてください!」


 みたいな事を言ってる作家さんを見たことがありませんか?

 僕はこれまで五、六人ぐらいは見ました。探さず遭遇しただけで五、六人ですから、カクヨム全体だと相当な人数が、プロフィール等で同じような事を言っていると思われます。


 まあ、★がひとつの評価は、気持ちが落ち込んでしまう事はありますよね。書く身として、僕も気持ちはわかります。


 ですが、★評価は、たとえひとつでもプラス評価です。運営が示している指標を思い出してみてください。


 ◇


★は加点の考え方で

★…Good!

★★…Very Good!!

★★★…Excellent!!!

という形になります。


 ◇


 と、あります。

 ★はひとつでもGood! なのです! だから、これについては作家側が意識を変えるしかありません。


 また、カクヨムに限らず様々な創作論では、web小説の読者は全体的に評価が甘めだ。という意見が主流です。が、僕個人としては、これについてはやや懐疑的です。

 肌感覚として、。と、感じるからです。


 そりゃ、webで異世界ものを読み慣れていて、小説投稿サイトの事情を理解している読者については、評価が甘いこともあるでしょう。ある程度の割合で、そういった層がいることは否定しません。


 ですが、そこまで小説投稿サイトに慣れ親しんでいない層もいて、その人たちこそが、カクヨムにおける静かなる多数派サイレント・マジョリティではないか。と、僕は感じています。

 そういった読者の評価の比較対象は、それこそ、覇権アニメの原作小説や芥川賞作品、その他大賞受賞作かもしれません。下手すりゃ平家物語や源氏物語、ノーベル賞作品かもしれませんよ。そういった、天下に名だたる名著に比べての★ひとつは、とても名誉なことではありませんか?


 なのに、その読者さんが、よく知らない作家から、


「私の作品への評価は★★★だけにしてください」


 みたいに言われてしまったら、どう感じるでしょう。仮に、読者さんが優しい人で、


「まあ、傷つきやすい作家なのだろうな」


 と理解を示したとしても、本音とは違う評価を強要されていると感じないでしょうか?

 僕は実際、「★★★以外はつけるな問題」にやられて、悩み倒している読者を見たことがあります。


「この作品、個人的には★二つぐらいなんだよね」

「じゃあ、★二つつければいいじゃん」

「でもなぁ、★三つじゃないと傷つく作家がいるでしょう。そこの判断が難しいんだよね」

「なら、★三つつければ?」

「それだと、嘘になるじゃん!」


 みたいな会話が発生しました。その読み専さんは悩んだ末、結局、。おそらく、こういう読者さんは決して少なくないと思います。

 つまり、誰かが、


「作品への評価は★★★意外はお断り!」


 と、言いまくることによって、とばっちりを受ける作家がいる。ということです。

 カクヨムの未評価作品は三〜四割です。ものすごい数の未評価作家が、読まれずにのたうち回っています。言うまでもないですが、ちゃんと評価されない苦しみは凄いですよ。作品が、評価に値するものであれば尚更です。

 そういう作家からしてみたら、


「何を変な圧力かけてくれとんじゃゴルァァァッ!!」


 でしかありません。

 読者も、誠実な人であればある程、同調圧力に悩む事になります。酷い場合だと、


「なに面倒くさいこと言ってんの? だったら、一切★とかつけねえし!」


 みたいなる読者も少なくないでしょう。そうなったら、その人はよっぽどの事がないと★をつけません。限りなく、6の人に近くなります。

 誰も得しません。

 なので、★の数に悩む作家さんは、この際、意識を変えましょう。


 ★はひとつでもプラス評価!

 ★はひとつでもプラス評価!!

 ★はひとつでもプラス評価あぁぁっ!!!


 胸に刻みましょう。じゃないと、読者的にも面倒くさいです。本音では、誠実な★評価をしたい読者もいるのです。


 また、カクヨムでは、確かに★を三つ点けたのに後で見返してみたらひとつしか点いていなかった。

 みたいな事がたまに起こります。★ひとつの評価は、エラーが原因の場合もあるのです。実際、僕も何度かやらかして背筋が寒くなりました。

 名作に出会うと嬉しくて★を連打したくなりますが、連打すると、たまに処理が追いつかずにエラーが発生するみたいです。






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