余録

あとがき

 約一年(あるいはもしかしたら、二年)。

 それが、このお話をここまで書き上げるのにかかった時間です。

 年に数冊とか出てもおかしくないライトノベル、そのひとつでありたい立場としては、かなり年月を費やした一本ということになります。


 その間、いろいろなことがありました。

 しかし、悪戦苦闘したかいもあってか、結果的には……このお話は、伊草の好きなかたちにひとまず書き上げられたように思います。

 短所といいますか、力及ばなかったと感じる点は明確にあって。それが没入をさまたげた可能性は普通にあると感じていて、心配でもある。

 けれども一方で、個人的に「これがいい!」と思うようなものを、精いっぱい詰め込んで、そして書けたと思った部分もあった。

 完璧にはほど遠い、荒いお話。でも、好きなところをたくさん磨きもしたお話。いたらないなりに、そういうかたちにできてよかったなと。


 ここまで読んでくださった皆様にも、そんなふうにもし感じていただけていたら、ありがたいです。

 この後の公募で、これがどこまで目に留めていただけるかはわからない……あるいは期待はできない、としても、それでもやはり、いささかも変わることなく、ありがたいです。


 これからも書き続けていきたいという思いをあらたにしている現在です。

 今後ともどうぞ、よろしくお願いいたします。


 このお話のつづきにも、どうかご期待ください。

 時間はかかるかもしれませんが……精いっぱい書く覚悟だけは、昔より変わらず、持てておりますため。


 2024/11/13

 伊草いずく 拝

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