闇と光、正反対のバディが織り成す物語

まずは主役のふたりである。作品紹介を見ていただいてもわかる通り、なんとも正反対というべきか、だからこそ最高というべきか。
けれど正反対ゆえに、このふたりは最高のバディとなっていくのである。

舞台は事故物件、そこの除霊をしていくのだが、当然霊には霊になる理由がある。物事には必ず理由がある。しかも事故物件、そこの裏には当然何らかの「死」が絡んでいるのだ。
この描き方のさじ加減が絶妙で、会話のテンポや有瀬の明るさによって、変に重くなりすぎることはなく、かといって軽く扱っているわけでもない。
そして見逃せないのは、事故物件に絡む人間関係とそのドラマである。

さて、先に物事には必ず理由があると書いた。当然ながらある人物も「なぜそうなったか」という理由がある。
そしてそれを拾い上げ引っ張りあげる手腕、お見事でした。

最初から最後まで目の離せない一作です。
ぜひご一読ください。

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