「あの時助けてもらったポメラニアンです!」「(だいぶ無理があるな?)」
玄関のドアを開けると立っていたのは、幼なじみの「犬君 まほめ」。
しばらく疎遠になっていた彼女は、なぜか「自分はあなたが一時的に保護をしていた捨て犬で、その恩を返しにひとり暮らしの家事を手伝いに来た。まほめ? 誰ですかそれ」と言い張っている。
どう見てもカチューシャな耳や怪しい設定を指摘しても、彼女はひたすら「自分は犬!」とゴリ押してくるばかり。
そんな彼女の言動は、ややツンツンな普段のそれとはほど遠く。
甘えたいさかり、遊びたいさかりの子犬の行動そのままなのでした。
第2回「G’sこえけん」音声化短編コンテスト用に書き下ろした作品です。全7話+1話。
ヒロインの語りを中心に物語は進み、ただひたすらにイチャイチャします。