一見すると理解不能ですが、何かを暗示しているように思います。 もっとも、それらが明かされることはないので、想像するしかありません。 おそらくは、各々の感性に任せられた詩なのだと感じました。
お伽話です。白鳥は、どこから来てどこへ行ったのか。そもそも引きこもりの娘とは、誰なのか。どうして彼女は、白鳥の内臓を飼育したのか。なぜ誰も彼も、王子なのか。必然のタガを外した言葉の連なりが運ぶ。理路という糸のない空想に満ちた物語です。自由な言葉の力を充分に楽しめます。ぜひ何度も繰り返し読んでください。突拍子もない言葉の衝動に、きっと情緒が揺れます。揺らしてみては、いかがですか?
詩的構造と神話的構成が美しく絡み合う幻想譚。引きこもりの娘が〈兄」を救うため、言葉を失った白鳥衣とともに旅するその道筋は、喪失と選択に満ちた静謐な冒険だ。言葉の余白が豊かで、読み手の想像力に深く訴えかける。寓話としての完成度が高く、古典童話や神話の香気を現代詩として昇華させた印象深い一作です。
この物語は、導入からただならぬ魅力に溢れています。窓から世界を覗く引きこもりの少女、湖に墜落したボタン付きの白鳥、そしてボタンを外すとこぼれ落ちる内臓……。この始まりは、単なるファンタジーではない、不穏で詩的な世界観を鮮やかに提示します。残酷な美しい童話大好きです。特に、白鳥の内臓が六人の王子になるという衝撃的な発想には度肝を抜かれました。この奇妙で毒のある唯一無二の設定が、その後の展開への期待感を一気に高め、読者を物語の深淵へと誘い込みます。予測不能な展開と独特の美学が織りなす世界に、あなたもきっと魅了されるはずです。
耽美で奇怪、そして童話的なグロテスクさを包み上げた掌編。語られる物語に何を見出すかは、あなたの内に秘めた闇の色によるかもしれません。
アンデルセンの「白鳥の王子」のような、そうでないような、何とも不思議な余韻をあとに残してくれる物語でした。
読む前から暗い雰囲気が漂っていて、ドキドキしながら拝読しました。作者さんの文章が淡々と、それでいて刺激的な言葉でつづられていて、先を読み進めてしまいます。
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