有毒な霧で覆われた世界と、惑う人工少女の内省が美しい。 残されたログは、確かに人が生きていたことを静かに告げる。それは同時に、ナラティブにストーリー背景を理解しようとする読者と、主人公アーミの視点を重ねる。 主人公アーミは、心を託された。いや偶然の産物だったのかもしれない。 最適化へ向かうAI世界に降り立った特異点。彼女は辛うじて生を繋ぐ人々と出会い、AIとは違う心の歪みに気づく。 果たして何を定義するのか。何を、再起動するのか。
作品でAIを題材にして、AIについてああでもないこうでもないという小説。よそのAI創作論なんて気にせずに、もっと向こうを見てる。短編でもあるので、ご覧ください。
崩壊後の世界で目覚めた人工人間の少女と、寄り添う補助AI。静かで不穏な空気の中、自己認識と孤独が丁寧に描かれる導入が印象的。派手さよりも感情の揺らぎと世界観の深みで惹き込む、硬質で美しいSFです。
冒険の舞台は、白い霧に覆われたポスト・アポカリプス世界。冒険するのは、補助AI アイムをお供として頭の中(背骨近く)に内蔵した人工人間の少女・アーミ。世界の、そしてアーミの"なぜ"を追い求める物語。世界観に合う情景描写や情感描写が没入感を生み出し、段々と読むのが止まらなくなってきます。(序盤の世界観など難解さを感じる場合は一旦軽く読み進め、10話以降まで読んだ後など世界観をつかんでから読み直すと理解が深まります。白い霧が次第に晴れていくように少しずつ世界を分かっていく感覚が楽しいです!)
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(120文字)
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