概要
この家では、私たち以外の何者かの足音が聞こえてくるのです……
その家に、ある夫妻が引っ越してきた。
平穏な暮らしが始まると思った矢先、誰もいないはずの廊下から人が裸足で歩くような音が聞こえてくる。
ひた、ひた、と。
どこからともなく、いつでも聞こえるその足音が、平凡な夫妻を恐怖に陥れる。
※「公式自主企画】「ご当地怪談」大募集! ~日本全国を舞台に怪談話を創作しよう~」参加作品
※作者は「ひたひたちゃん」と呼んでいます(何を?)
平穏な暮らしが始まると思った矢先、誰もいないはずの廊下から人が裸足で歩くような音が聞こえてくる。
ひた、ひた、と。
どこからともなく、いつでも聞こえるその足音が、平凡な夫妻を恐怖に陥れる。
※「公式自主企画】「ご当地怪談」大募集! ~日本全国を舞台に怪談話を創作しよう~」参加作品
※作者は「ひたひたちゃん」と呼んでいます(何を?)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!頭を侵食していく恐怖の息遣い
この夏に読んでおきたい短編ホラーの一つです。
少ない文字の中に恐怖がこれでもかと凝縮されており、読了した暁には背筋が凍りついていること間違いなし。夜中に読んだら、トイレに行けなくなるかも……? 読後に独特な余韻の残る作品でした。これは短編でしか味わえない旨味ですね。
もちろん本作は、ホラー要素だけでなく物語の構成も秀逸。安定した筆致で、スムーズに物語の世界へと誘ってくれます。適度に潤いのある文章が作風にマッチしていました。そして、特筆すべきは構成力。これには唸らされました。いい感じに読者を乗せて、最終的には臆面もなく恐怖の前に投げ飛ばします。これが紐なしバンジーの洗礼なのか。「ふっ、オチは…続きを読む