第九話 「悪霊」の正体への応援コメント
タラムさんの心労……ちょっと面白いと思ってますけどw逢う人逢う人尖ってて(ファニエル含め)あなたが倒れないか心配になるレベルですね(笑)
さてしかし激情の女アシュネカ、表裏のような情の深さを見ました。もうすでにエモいですね。ファンになりそうです(*´-`)**
作者からの返信
ヨドミバチさま
引き続きありがとうございます!ここのタラムは笑って欲しいところなのでうれしいですね。彼もただの部下ではない背景がそのうち分かっていくんですけど、アネシュカにかかるとただの苦労人のおっさん……。
そして仮面が外れた閣下に、情念の女、アネシュカちゃんの本領発揮です。さあここからどうなるか……!
第八話 あの男のもとで絵を描くへの応援コメント
ここで怒れる絵師アシュネカ!おもしれー女を地で行くスタイル、素敵ですねぇ✨
閣下も変に強情で……こんな状況なのにお似合いかもと思い始めてます( *´艸`)
作者からの返信
ヨドミバチさま
引き続きありがとうございます!うれしいです!
アネシュカちゃんは直情型ですからね、ぽーん!と追い出されてブチ切れちゃう……!閣下は閣下でツンツンだし!たしかに気の強いところ、お似合いなのかもしれないです!
編集済
光となるへの応援コメント
希望に満ち溢れたラストで良かった……!
芸術は人を救うか?を問うこのお話で、もちろんマジーグにとってそれは是だったのですが。その上で、アネシュカの存在あってのことだと思ったりもしました。
人を救う作品が、人を思う気持ちから生まれるならば、アネシュカの想いあってこそ。
もちろん作品作者の意図せず、誰かを救っていても素晴らしいのですが。
ファニエル先生の作品に救われた人も、たくさんいただろうしな……。
でも芸術家自身が作品を創ることで救われる何かがあれば良いなあと思うので、彼が穏やかに芸術と向き合い過ごせていればいいなあと思います。
芸術とロマンス、国家の騒乱が絡み合って織り成す物語、読み応えたっぷりでした。
とても面白かったです!
作者からの返信
いいの すけこさま
このたび読了ありがとうございました。芸術は人を救うか、というテーマでわたしなりに今の気持ちを書き出してみた作品、最後までお付き合いいただきほんとうに嬉しいです。
マジーグを救ったのは「アネシュカの」芸術であることは間違いなくて、彼女が彼を救いたいというあればこその絵でしたので、アネシュカの想いあってこそ、というのは間違いないですね。
となると、ファニエルはいったい誰のために絵を描いていたのか。自分のためか、国家のためか。それを考えると彼の悲哀が増すんですよね。もちろん彼の芸術はたくさんの人を癒したし感動させたのは事実なのでしょうが、それだけに。
ファニエルの行く末に幸あれとわたしも願ってやみません。まだ若いし、おだやかな気持ちで芸術と向かいあっていって欲しいですね…。
読み応えたっぷりとのお言葉、本当にありがとうございました!少しでもお心に残る作品であれば幸いです!
第十八話 絵師は微笑むへの応援コメント
ファニエル先生、それは狡いよ、逃げの一人勝ちだよ……
芸術というより、それに付随するいろいろなものに狂わされた男という感じがしました
そして展開が濃い!!!!
此処で言っちゃうのか!そこで自覚するのか!ときめきドキドキ(恋)なはずなのに今にもドキドキドクドク(流血)になりそうだよ!!
作者からの返信
草上アケミさま
ありがとうございます!
ここでのファニエルに「ヒャー!」となっていただけたのは本当にうれしいんですよね。「どちらであっても勝ちでしかない」って一言に彼の狂気もなにもかもが込められているというか。
そして、急展開に継ぐ急展開でした!
マジーグとアネシュカのいいシーンのはずなのに、ときめくどころか事態は不穏な方向にドーン!です。
次回どうなるのか、お楽しみください!
第十八話 絵師は微笑むへの応援コメント
まさに急転直下……!
想いを口にしちゃったマジーク閣下も聞いちゃったアネシュカさんも大変だけど、それどころじゃない!!
ファニエル先生、突き抜けてるなぁ。
作者からの返信
@hikagenekoさま
いつもありがとうございます。
はい、急転直下な展開詰め込みすぎの回でした。
どさくさ紛れで言っちゃったマジーグ、後から内心で悶絶してるでしょうね……。
そして、それどころじゃない事態です。ファニエルは生き方がロック過ぎるんですよね……。
第十七話 それでも、あなたのために絵を描くへの応援コメント
(気持ちだだ漏れになってしまったおっさんから得られる栄養を摂取しています……)(アホな感想ですみません)
作者からの返信
いいの すけこさま
ありがとうございます!
……いや、たいへん美味しいご感想ですよ……!
ダダ漏れなおっさんからしか得られない栄養素はありますよね。美味しく味わって下さい。
次回以降急展開です。お楽しみください。
第五話 武力は文化を凌駕するへの応援コメント
おおお、鮮烈に状況が変わっていく……!!
マジーグ閣下の侵略がほんっとに蛮族流儀で目を白黒させられるんですが、そこからアシュネカにありがとうを言わせる流れすごいですね✨
さてしかし工房を不可侵に指定していた彼の真意やこれからの行動がとても気になります。なるほど、序章の通り彼も主人公のような立ち位置のようですね
作者からの返信
ヨドミバチさま
怒濤の第一章、読み通して下さりありがとうございます!
マジーグの蛮族ぶりは「そりゃ野蛮人って言われるよ……」っていう彼の国の国情あってこそなんですけど、そのへんも文化的根底があって、というのがこのさき分かってきます。
第一章はふたりの邂逅で終わるんですけど、仰るとおりマジーグも主軸の人物で、彼とアネシュカの関係の話になっていきます。あとファニエル。この三人がメインですね。三者三様の行く末を見届けてくれるとうれしいです。
第四話 長閑な日々は儚く潰えてへの応援コメント
布告なしの電撃侵略……これはひどい……(・・;
作者からの返信
ヨドミバチさま
引き続きありがとうございます。
電撃侵略の上に工作員を使ってですからねえ。
このあたりは意識して「ヒドく」書いています……。
第二話 運命が動き始めるへの応援コメント
読みやすぅーい!!スルスルここまで来ました!
アシュネカさん田舎娘感ありつつも元気で前向きでいいですね。叔母さんがあれでも曲がらず育った彼女がどう進んでいくのか、色んな意味でワクワクしますっ
作者からの返信
ヨドミバチさま
ようこそおいでくださいました!ありがとうございます!
アネシュカは元気印の怖い物なし娘です。ただただ絵が好きで、このさきその情熱のまま突っ走っていきます。それが彼女にどんな出逢いを与えるのか、どうぞこの先もお楽しみ下さい。
編集済
第十六話 天を仰ぎ、命を削ってへの応援コメント
淡々と読んでいたはずなのに、タラムが夜空に目を向けるところで堰が溢れるかのようにじわっときてしまった。
理屈や心理では説明し難い、細かな描写の積み重ねによる、例えるなら海を見て涙するようなそんな感触。
折角なので絵の話になるんですが、光の強さを感じさせるにはただ明るい色を使うだけでは足りないんですよね。人間は光の強さという絶対値ではなく、その比や光が周辺に及ぼす物理現象に敏感なので「光が溢れるような」描写、例えば暗い窓から埃の舞う室内に光の帯が差し込むとか。肌に光が当たって血の色が透けて見えるとか。そういう描写をすれば人はそこに光の存在を感じる。決して激しく明るい色を使う必要はないし、そもそも紙の上に乗せられる色は太陽光のダイナミックレンジに比べればずっと狭いですから。そういう対比でもって人間の脳を刺激する。
多分文章にも似たようなものがあるのかもしれない。ドラマチックなセリフ回しはパワフルだが終始それだと人は麻痺してしまうのかもしれないし、静の中にもひと匙の光があれば人は眩く感じるのかもしれない。
説明が難しいが、多分そういうアレかな。タラムというランタンの光で薄らと照らされた部屋のような存在がいるから、マジーグの漆黒は色濃くアネシュカの輝きは眩く。
一貫して静のようで、読者に動を生み出す、趣の冴え渡った一話だった。単に自分の波長に合っていたからかもしれないですが。
作者からの返信
八軒さま
いつもありがとうございます!
じわっときてくださってうれしいです。
わたしは絵に関してはド素人なのですが、小説におけるシーン、そしてキャラクターにも明度や彩度はあると感じていますので、八軒さまのご感想はとても腑に落ちるものです。
とくにタラムをランタンの光に例えて下さったのはなるほど、となりました。それあってこそのアネシュカの輝き、マジーグの闇ですものね。
タラムも今回の話で、そうそう簡単な立場ではないと分かってきますが、ランタンの仄暗く不安定な灯こそ、彼そのものなのかもしれません。
第十六話 天を仰ぎ、命を削ってへの応援コメント
タラムさんも誠実で実直な方ですよね……。アネシュカとは全然違うけど、いい勝負。
マジーク閣下とはかなりの親密さ(皇帝陛下にも感じましたが)でしたが、御弟子さんだったとは!
ますますファニエル先生の屈折加減が引き立ちますね……。
作者からの返信
@hikagenekoさま
引き続きありがとうございます。
タラムの素性がここで明らかになってきましたが、彼もマジーグとはただの副官と上官ではないのですね。師弟であり、付き従うように見えてマジーグを今の立場に縛り付ける存在でもあります。でも誠実。でも助けられない。
ファニエルといい、敵も味方も、一筋縄ではいきませんね……。芸術の話でもあり、そういうままならぬ人々のものがたりでもあります。
第十五話 残酷な命が下るへの応援コメント
アネシュカ、マジークにぶつける感情が自国の誇りを傷つけられる怒りだけでなく、彼を想う気持ちが含まれてるのがもうね……!
そしてファニエルせんせえ……つくづく複雑なお人だなあなたは……
作者からの返信
いいの すけこさま
引き続きありがとうございます!
アネシュカ、マジーグにマジギレしつつも想いはもう隠せないのが、もう!で、たぶん当の本人が恋愛感情ってなにか分からずブチ切れているところが……! もう!!
そしてのファニエル先生ですよ……ニコニコ微笑みながら周りを煙に巻いていく真意を見せない男……人格が複雑骨折していますなあ。
三者三様の想いと思惑を抱えて、次話から最終章です。
さあどうなる? お楽しみください。
編集済
第十五話 残酷な命が下るへの応援コメント
ファニエルの言動はなんかわかりみがあるのだけど、言語化が難しいですね。いやー、面白い。
なんとなく、創世神話の絵は彼の代名詞であったけれど、同時に枷でもあったのかなぁとか。
仕事を受けたからには完璧にやるというプロ意識かもしれないし、この難しい題材を機に自分の限界が打破できるという芸術に対するピュアすぎる向上心かもしれない。
決まり決まった創世神話を描いてきた枠をぶち壊せるという野心、もしくは過去のフラストレーションの打破。
何か解釈でアッと言わせる考えがあるのかもしれない。
自分の感じたことなので実際は全然違うかもしれませんが。
いずれにせよ、芸術に魂を燃やしてる人間に、そのためなら多少の非道徳や既存の常識を破ることを厭わない傾向があるのはなんかそれっぽいし
命令に従ってるようにみえて、奥底になんとなくロック精神的なものさえ感じるというか
解釈あってるかどうかわからないけど、彼は確かに芸術家だ、と強く思いました。
このシーンだとファニエルの方がヘイト役のはずなのに、眩すぎる若さのせいか(自分視点で)アネシュカにちょっとイラッとくるのも面白いですね。ああでも、ここでこれだけ真っ直ぐ言えるのも彼女だからで、ただただ、眩しすぎるだけなんだなぁ。
(毎回長文コメ書いてるの、痛いおじさんになってないか心配です。読み込んでるとかじゃなくてまとめるの下手で脳みそ垂れ流してるだけなのですみません)
作者からの返信
八軒さま
ありがとうございます!
この展開を面白いと思って頂けたのはとても嬉しいです。
ファニエルについては、書き進めるごとに書き手もその思考パターンがよく分からない行動をし出して「お前なにがしたいの?」となるキャラクターで、執筆暦浅いわたしですが、こういう経験ははじめてで、戸惑いながらもわくわくしています。
彼の真意はこの後見えては来るのですが、それが分かってもなお、彼は「結局何を考えていたか最後まで分からない」人間として終わりそうな予感がしています。まだラストまで書けてないのですが。
キャラとしては一貫性がなく破綻してる、と捉えられそうですが、わたしは「キャラクター」というより「人間」が書きたいので、書き手の自己満足にならない程度に、彼については「よくわからない人間」であってほしい……と思ってしまいます。でも仰るとおり、ロックな生き方をする人間であることは間違いないのでしょう。そして彼の芯にあるのはやはり「芸術家として生きる」ことなんでしょうね。
このあたりファニエルが強すぎて、アネシュカとマジーグがかすんでしまそうになりそうで、パワーバランスが難しいですね。
(コメントにつきましては嬉しいですよ!それを言うなら、わたしは情念のままあれやこれやを日夜書き続けてる痛いおばさんですので!問題なしです!)
第十五話 残酷な命が下るへの応援コメント
ファニエル先生の……気持ち、行動、……これは、すごい。面白いです。語彙が足りない。表現出来ていない、でもこれは間違い無い。
続きも、楽しみです!
作者からの返信
@hikagenekoさま
いつもありがとうございます!
はい、大修羅場でした。アネシュカはマジギレしちゃうわ、マジーグは悪役パワーましましになるわ……!
でもファニエルは相も変わらず微笑むだけで。ここにご注目頂けたのは嬉しいです!
さて、彼の真意はどこに?次回から最終章です、楽しんで下さい!
第十四話 その手で文化を破壊させよへの応援コメント
語弊を恐れず言えばさらに面白くなってきた。
土地がなくとも民族が異なっても文化があれば、人はそれを拠り所にして再興の可能性があるからなぁ。民族浄化って、殺したり異民族産ませたりで増えないようにするだけじゃなくて、言語や文化を破壊することもだから。絵も音楽も文学も。
この人権が謳われる現代になってもそんなやり口はなくならないし、昔なんてそりゃなって感じですよ。
物語だからさらっと書かれてるけれどその辺考えると、マジーグってそういうサツバツ世界でやってきたはずなんだ。そんな男が気づいちゃうのアアッって感じだ。
作者からの返信
八軒さま
ありがとうございます。
ここと、次話が話の核、といいますが「この作品でやりたいこと」だったので、面白くなってきた、というご感想にほっとしております。この先もご期待に添えるといいのですが。祈ってます。
文化、って人間のよりどころだと思うんですよね。仰るとおり、民族にとってはそれは主軸で。
そう、物語だからだいぶさらっと済ませていますがマジーグは相当の殺伐世界で生きてきた人間です。そんな、汚い仕事全般に手を染めてきたような男がアネシュカと出逢うことで、立ち戻らざるを得なくなる。だけど現在の「立場」からは逃れられない。このあと、彼にはたっぷり苦悩してもらいます。そんな彼とアネシュカ、そしてファニエルはどう関わるか。
このさきもお楽しみください。
第十四話 その手で文化を破壊させよへの応援コメント
侵略した国の文化を破壊せよ、という命令くらいは下りますよねえそりゃあ……と思ったら、さらに念入りにハード展開きましたよこれ……。
さすがの容赦のなさです。
作者からの返信
いいの すけこさま
ありがとうございます!
ここがこの作品の一番核なんですよね……恋愛ファンタジーに見せかけといて、これが書きたくて書いてたわたしはやっぱり「容赦が無い」のかもしれません。
次話、ハード展開がなお具体的になっていきます。ご期待に添えるハードさであるよう祈っています。いいのさんが「えっこんなもの?」とお思いになられたら、それはそれで悔しい?ので……(業の深い物書きですね)
次話で第二章が終わります。お楽しみください!
第十二話 それぞれの神話への応援コメント
この作品通して、彼らの生きる世界がある感じがひしひしと伝わってくるのが好きです。
土地や気候がそこに生きる人々を導く。文化や宗教、民話、根付いた習慣。人々が育むものは生きる環境と不可分で、そういう端々から世界を感じ取れるのではと思う。
そういったものをストーリーの進行においてのノイズとして軽視する向きもあるのだろうけれど、自分は世界が好きで読むタイプだし、そういうのがあってこそ人間の解像度が上がるので。
作者の中にあるのだろう緻密で広大な世界の中から、設定の押し付けではなく、自然にカメラの視野に映ってる感じが良い。
そのカメラはかなりの時間アネシュカを追従しているから、彼女の活発な好奇心、知らないものや異なるものへの色眼鏡の少なさ、なりよりも性能の良い彼女の目(視力ではなく観察力、認識力)のお陰で色鮮やかに世界が描かれているように思えます。
作者からの返信
八軒さま
またまた引き続きありがとうございます。
わたしは作品内の世界観の構築が苦手で、とくにSF作品では「そこはご想像にお任せします」とあえて投げてしまうことが多いのですが、この作品では世界の要素を細かく想像しながら書いています。
とくに両国の基礎となっている神話を詳しく書いているのは、このあとの展開が深く関わりがあるからなのですが、彼ら彼女らがどういう風景のなか生きてきたかを想像するのは楽しいですね。
とくにアネシュカの目にどう映っているか、の視点で考えるのは。
この先もお楽しみいただけますように。
第十話 デュランタの花咲く庭への応援コメント
固形水彩いいやつは高いんだよなぁ。油とか色んな画材あったが殆ど人にあげたり処分して、最後に手元に残したのは W&N の固形透明水彩でした。
場所取らないし持ち運びに便利で、匂いも少ないし、後片付けも簡単だし、かなり持ちがいいし。固形水彩のアジャイルさは随一ですね。
時代背景的に青は相当高そう。色を求める歴史は青の歴史と言ってもいいくらいだし。
この、何者からも自由になる感じ!
ここ、好きです。絵のうまさへたさとは関係なく描いているとき自分が神になれる感覚というか、そう、まさしく何者からも自由になる感じ。本当に。
作者からの返信
八軒さま
引き続きありがとうございます!
この作品はルネサンス期あたりを念頭に置いて書いているのですが、壁画は主にテンペラ技法、その他の簡単なスケッチなどは固形水彩で描いてる世界観ですね。油彩はもうちょっと後の時代になるのかな、と。美術素人なもので、おっかなびっくり調べつつ書いています。
八軒さまはいろいろ絵の技法、たぶんわたしよりお詳しいんじゃないかと。なにかおかしいところがあったら申し訳ないです。
何者からも自由になる感じ。
ここがお好きとのこと、嬉しいです。自分も思い通りの何かが書けたとき、そういう感覚に陥るものですから。
ここはただただアネシュカの喜びを想像しながら、書き記しました。
編集済
第七話 意外極まる師の命令への応援コメント
若い輝きを見て感じる恐れ、焦り。そういう感情は自分のような三流のものかと思いがちだが、人間であれば誰しもあることなのかもしれないと思わされた。
ファニエルのそれは自分のそれとは一緒にしてはいけないものなのしれない。しかし、読者としてはどうしても勝手に共感してしまう。
そこまで含めて作者の掌の上なのだろうか。
天才、才能。そう一言にするのは簡単だが、個人的には絵は先天的な才能で描くものではないと思っている。(語義としては鍛錬で身につけた後天的なものも才能には含むが、外野が才能というとき、そこにはギフト的な意味合いが少なからず強いように思う)
技術面だけとっても、積み重ね鍛錬された技術、世界をミクロからマクロまで観察する習慣、それを噛み砕く知識、出力するための運動性能。何を描くかにしても、生きてきたバックグラウンドや見てきたものの積み重ねであって、才能とかいうあやふやで誤魔化されてほしくないという気持ちがある。
ファニエルは神が与えたようなギフトがあったからこの位置にいるのではなく、常人には想像もつかない程の積み重ねがあり、それを維持できる精神があったから。そうあって欲しい。それがわからぬものには才能の一言で済ませたり、天才と呼んで持て囃すのだろうと。
アネシュカは若くして既に積み重ねたものがあり、今まさにまさしくその精神でもって純粋に楽しく怒涛の勢いで上乗せをやっているわけで。そんな強くてニューゲームみたいな奴みたら「アアアアアア」ってなるのが人間なんだよな。いやまぁ、世界のほとんどは自分より上だからそれ混みでやっていかないと鍛錬なんてメンタルが持たないからどうにかするわけだし、ファニエルが抱えるのはそんな低レベルな話じゃないと思うが。
ミリもないってことはない、はず。
そう思えば彼もただの人であり、若い輝きを見て恐れる彼に、一層の共感を覚えてしまうのだ。
作者からの返信
八軒さま
ありがとうございます!
ファニエルはその過去を何処まで深く書くかは執筆しながら悩むところなんですが、相当の才能の持ち主かつ努力ありきの人で、運だけで筆頭宮廷絵師になった人間ではない……という設定です。その一方で自分の才能の枯渇に常に悩み、ときに命を絶ちたいほど苦悩している人間です。
同時に、人を癒やす存在である芸術に、肝心の自分だけは癒やされない、芸術は競争原理でないと知りながらも、勝ち負けの価値観のなかにがんじがらめになってもいます。
そういう彼からすると、怖い物知らずなうえ、自分の技量も把握せず、ただただまっすぐに絵に邁進できるアネシュカは恐怖でしかないのですね。
そういう意味で、この世界では、アネシュカの方が異質なんだと思います。というか、現実世界でもそうです。表現を数字や勝ち負け、権威で測ろうとしてしまうのが、芸術というかクリエーターの世界の現実であると思います。自分が物書きであるからこそ、そう思います。
わたしも自分の才能の無さにはファニエルほどでなくとも日々嘆息していますし、他者に対する嫉妬や羨望もあります。彼の苦悩は、自分の苦悩の拡大再生産であると書いてて思います。
でも、だからいま、この作品を書いておきたいと思ったのも事実なのですよね。
なのでファニエルとアネシュカの葛藤を描きながら、自分の内心を探っている、そんな感覚もあります。
第十二話 それぞれの神話への応援コメント
「おかしな女だな、お前は」
マジーグのこのセリフを聞いて
(おもしれー女……)
が頭をよぎったことを白状します。
今まで知らないタイプの人と出逢った戸惑いと鮮烈さが描かれていて、人の心が動く善き瞬間を目にした気分です。
作者からの返信
いいの すけこさま
続けて読んでくださり、ありがとうございます!
そうですね、その台詞はマジーグ流の「おもしれー女……」なのかもしれません。
彼は他人の幸福を我が事のように喜ぶ人間に接するような機会がないまま人生を過ごしてきたので、アネシュカの反応はとにかく意外で新鮮なんですよね。
さて、アネシュカに興味を抱いてしまったマジーグはどう変わっていくか? 次話は彼の過去の話です。
第十話 デュランタの花咲く庭への応援コメント
ここまで一気に読了。続きがとても楽しみです。
アネシュカさんは真っすぐでぐいぐい突き進む素敵な女性ですね。マジーグ閣下もきっと骨抜きになること間違え無しw
作者からの返信
花野井あすさま
一気にここまでありがとうございます!お星さまも嬉しいです。
アネシュカは若さゆえなんですけど、まっすぐ自分の信じるまま進む少女です。さて、マジーグは彼女によってどう変わっていくか。ふたりの間には国や異文化の事情がなおも横たわっていて、そう簡単にはいかないのですが。
続きもお楽しみください。
第十話 デュランタの花咲く庭への応援コメント
おぉ、マジーク閣下、眠れましたか……!
用意されていた「絵画術」(お祓いオカルト的な?)とは違ってたのかもしれませんが、アネシュカさんの施術は物凄く効きそう。
相手を思いやり、心の底の方で後悔にまみれてる何かを描き出す……ゾクゾクしました。
作者からの返信
@hikagenekoさま
いつもありがとうございます!
アネシュカが自分の頭をひねって考えて描いた絵が功を奏しました。彼女は幼いけれど、そういう思考が出来る少女なんですね。それが周囲の人間の虚無を塗り替えていく・・・となるか?
マジーグとアネシュカの関係も移り変わっていきます。この先もお楽しみ下さい。
第九話 「悪霊」の正体への応援コメント
マジーグさんの人生の壮絶さが少し見えるような回でした……。
アネシュカさんの真っ直ぐな瞳が眩しいです……!
作者からの返信
白原 糸さま
第一章読了ありがとうございました!
マジーグもそうとう苦しみのなかを生き抜いてきた人物だと第二章では明らかになっていくのですが、その苦しみをアネシュカのまっすぐさがどう変えていくのか・・・?そしてそんなふたりにファニエルはどう接するか?
引き続きお楽しみいただければうれしいです。
第八話 あの男のもとで絵を描くへの応援コメント
アネシュカさん、真っ直ぐですね……!
先ほどまでの恐れはどこへやら。ある意味、絵を書く人として羨ましい精神力を持っている人なのかもしれないですね。
作者からの返信
白原 糸さま
アネシュカ、直情型なもので。自分の大事なものを馬鹿にされたら、恐怖より負けん気が上回ってしまうタイプです。年若さと、性格からですね。怖い物知らずです。ファニエルとは全く性質の絵描きでもあります。
第七話 意外極まる師の命令への応援コメント
ファニエル先生!?
勝手に優しそうだなぁと思っていた人の言葉に恐怖を感じました。
アネシュカさんに対する嫉妬もあるのでしょうか……。
作者からの返信
白原 糸さま
続けてありがとうございます!
ファニエル、優しい人ではあるのですが、同時に己の才能を脅かす存在には人一倍敏感なんですよね。孤高の天才ゆえの恐怖ですね。
第四話 長閑な日々は儚く潰えてへの応援コメント
アネシュカさんとトルトさんのやり取りがもう……(笑)
でもその後目の前の課題に集中する辺りが流石だなぁと思いました。
そしてその後の展開にはらはらどきどきしております……。
作者からの返信
白原 糸さま
引き続きありがとうございます!
アネシュカとトルトは年が近いので、ぎゃいぎゃい騒がしくさせたくて書いてます。こういう年若いキャラあまり書かないので、楽しいですね!
ここから事態が一気に動き出します。
どうぞチェルデとアネシュカ達の運命を見届けてくださいね。
第一話 夏の朝、伝説の湖のほとりへの応援コメント
絵に没頭するアネシュカさんの描写に息を呑むような美しさと懐かしさを感じました。
何かに没頭する瞬間の、現実を忘れる感覚が良いです……!
そしてそんなアネシュカさんを応援したくなりました。
作者からの返信
白原 糸さま
ありがとうございます!
なにかを糧に輝く人間っていいですよね。今作はそういう少女が周りの人間の虚無を塗り替えていく話が書きたいなと思って執筆してるので嬉しいです!
アネシュカ、応援してあげてください!
第八話 あの男のもとで絵を描くへの応援コメント
予想外というか、予想通りというか。
マジーク閣下の反応も、アネシュカさんの怖れや周囲の扱い……そうなりますよね。
しかしまさかバタンで追い出しちゃうか。
それに対して怒鳴っちゃう!当然!!
続きも楽しみ!
作者からの返信
@hikagenekoさま
いつも拙作を追っかけてくださりありがとうございます。大変励みになっております。
どうなるか、いざと行ってみたらまさかの追い出しでした。ここで怒鳴っちゃうアネシュカが若さゆえの怖いもの知らずで、こういうキャラはなかなか書かないので書き甲斐がありますね。
さあ、頑なに自分を否定するマジーグに彼女はどう接するか?
次回第1章ラストです。続けてお楽しみくださいね。
第七話 意外極まる師の命令への応援コメント
本性出してきましたねファニエルせんせえ……。
彼には天才と持て囃された人間の苦悩のようなものが垣間見える気がしますが、それをこんな形で弟子にぶつけなくても(汗)
アネシュカの真っ直ぐな情熱が、良い方に作用すればいいのですが……。
作者からの返信
いいの すけこさま
続けてお読み下さりありがとうございます!励みになっています。
はい、つる作品お馴染み?「人間ってそう一筋縄でいかなくてですね」回です。ファニエル先生もいろいろ拗らせちゃっているんですよね。仰るとおり、己の才能ゆえ。アネシュカとファニエルは真逆の芸術家気質なのかもしれません。
さあ、ここからです。アネシュカの奮闘を見守って下さい。
第二話 運命が動き始めるへの応援コメント
平凡な娘の運命がぐわっと動き出す感じ、良いですね……!果たして待ち受ける困難は、そしてロマンスは……楽しみです。
作者からの返信
いいの すけこさま
読んで頂きありがとうございます!同時に当作品の初コメントなのでとても嬉しいです!
はい、ここからアネシュカの運命が動き出します。次話でだいたい主要登場人物が揃うのでお楽しみになさってください。
今回ロマンスにたどり着くまでが長そうですが、見守っていただけたら幸いです。
第十話 デュランタの花咲く庭への応援コメント
脅せる女アシュネカッ!にもテンション上がりましたけど……
規定の絵画術は言わば借り物の手立て、マニュアル、テンプレートに過ぎない。そこに囚われず相手を見て物を言うアシュネカの利発さ・ひたむきさ、ほんとステキです✨ ✨
作者からの返信
ヨドミバチさま
脅せる女アネシュカ!!(笑)
怒り・菩薩のような顔を見せたかと思えば脅し、そして……となんともめまぐるしい女の子なんですが「ただただ絵が好き!」って熱情を燃やす子なんですよねえ。
このさきも彼女の情熱が何を変えていくか。引き続きお楽しみください!