やぁぁぁぁ、アシュネカさんこの時点でもう情が深すぎますぅ!!苦しんでいるのかと聞き返して息をのんでしまう!!反射でもざまぁとは思わないのですよ!(*ˊᵕˋ)ホッホー!!
しかしタラムさんも一物ある人だったんですねえ。強気娘送り迎えしてるときから、総督の健康維持のためという機械的判断だけの人ではないと感じていましたが……(ノ_;)
作者からの返信
ヨドミバチさま
最終章、ありがとうございます!!
そう、ざまぁ属性が皆無なんですよ、アネシュカちゃんは……。
そしてタラム!彼の正体がここで明らかになりました。マジーグの師匠であり、監視役であり、でも副官なんですね。忠実な部下に見せかけといてからの「お前ェ!」です。この作品でタラムは一番複雑な立ち位置の人間ですね。
編集済
淡々と読んでいたはずなのに、タラムが夜空に目を向けるところで堰が溢れるかのようにじわっときてしまった。
理屈や心理では説明し難い、細かな描写の積み重ねによる、例えるなら海を見て涙するようなそんな感触。
折角なので絵の話になるんですが、光の強さを感じさせるにはただ明るい色を使うだけでは足りないんですよね。人間は光の強さという絶対値ではなく、その比や光が周辺に及ぼす物理現象に敏感なので「光が溢れるような」描写、例えば暗い窓から埃の舞う室内に光の帯が差し込むとか。肌に光が当たって血の色が透けて見えるとか。そういう描写をすれば人はそこに光の存在を感じる。決して激しく明るい色を使う必要はないし、そもそも紙の上に乗せられる色は太陽光のダイナミックレンジに比べればずっと狭いですから。そういう対比でもって人間の脳を刺激する。
多分文章にも似たようなものがあるのかもしれない。ドラマチックなセリフ回しはパワフルだが終始それだと人は麻痺してしまうのかもしれないし、静の中にもひと匙の光があれば人は眩く感じるのかもしれない。
説明が難しいが、多分そういうアレかな。タラムというランタンの光で薄らと照らされた部屋のような存在がいるから、マジーグの漆黒は色濃くアネシュカの輝きは眩く。
一貫して静のようで、読者に動を生み出す、趣の冴え渡った一話だった。単に自分の波長に合っていたからかもしれないですが。
作者からの返信
八軒さま
いつもありがとうございます!
じわっときてくださってうれしいです。
わたしは絵に関してはド素人なのですが、小説におけるシーン、そしてキャラクターにも明度や彩度はあると感じていますので、八軒さまのご感想はとても腑に落ちるものです。
とくにタラムをランタンの光に例えて下さったのはなるほど、となりました。それあってこそのアネシュカの輝き、マジーグの闇ですものね。
タラムも今回の話で、そうそう簡単な立場ではないと分かってきますが、ランタンの仄暗く不安定な灯こそ、彼そのものなのかもしれません。
タラムさんも誠実で実直な方ですよね……。アネシュカとは全然違うけど、いい勝負。
マジーク閣下とはかなりの親密さ(皇帝陛下にも感じましたが)でしたが、御弟子さんだったとは!
ますますファニエル先生の屈折加減が引き立ちますね……。
作者からの返信
@hikagenekoさま
引き続きありがとうございます。
タラムの素性がここで明らかになってきましたが、彼もマジーグとはただの副官と上官ではないのですね。師弟であり、付き従うように見えてマジーグを今の立場に縛り付ける存在でもあります。でも誠実。でも助けられない。
ファニエルといい、敵も味方も、一筋縄ではいきませんね……。芸術の話でもあり、そういうままならぬ人々のものがたりでもあります。
タラムさんも複雑な立場だなぁ><;
マジーグさんが完全につぶれてしまわないよう見張りつつも、マジーグさんを心配して寄り添いたい気持ちもあって……でも立場上それはできなくて……(;´・ω・)
タラムさんは自分ではできないからこそ、アネシュカさんに頼るしかないということなんだろなぁ……。
作者からの返信
みつなつさま
タラム~!!!
はい、実は作品中、いちばん複雑な人間がタラムです。マジーグの副官に見せかけておいて、じつは師匠であり、監視役でもあるという……。そりゃあ、倒れたマジーグがアネシュカに「奴を呼ぶな」というでしょうよ、ということなんですね。どう皇帝に報告されるか分からないわけですから……。