歴史好きではなくても読めるエンターテイメント時代劇ここにあり!

何度も大河ドラマのテーマになってきた「本能寺の変」に纏わる物語。その直後、ねねとまつが幾重の危機を乗り越えていく所からドラマが始まります。

ねねは賢く人情に厚い女性として知られていますが、この物語に描かれているねねは最上級に格好良い!どうしても戦国武将目線で描かれがちなテーマなのですが、ねねを主人公に描くと目から鱗がボロボロ剥がれていくのです。

かといって、奇想天外なことは一切起こりません。時代考証に基づいた、正統派の歴史小説です。

と言いつつも、私は歴史小説はあまり得意ではないんですよね。でも、こちらの作品はぐぐぐぐぐっと引き寄せられ読まずにはいられない存在になりました。難しい言い回しがなくて、テンポが良くて映像が目に浮んでくるのですよ。

大河ドラマになってほしい! と思わせる名作です。歴史小説が好きな方にも、そうで無い方にもお勧めです!

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