概要
元特殊部隊の男が、国と企業の陰謀渦巻く妻の死因を暴く。サイバーパンク
人体の機械化=義体化が進む近未来。亜細亜合衆国ニホン行政区。裏通りにあるそのオールドバーのマスターは元特殊部隊隊員だった。ニホンと中米を舞台に巨大な複合企業体と各国政府、そしてマフィアの思惑が絡み合う中、失った妻の本当の死因を突き止める。ハードボイルドサイバーパンク小説
物語を読んで頂いてありがとうございます。私の命の灯が消える前にきちんと完結させたいと思います。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!硬派なサイバーパンク小説、ここにあり
いい感じのところまで拝読したので、一旦レビューをさせていただきます。
まず、本作の最大の魅力。それは第一印象から変わることはないのですが、やはりレトロで味のあるサイバーパンクな作風ですね。傑作SF映画やその原作小説を彷彿とさせる、趣深い物語に登場人物たち。最初に読んだときは「これは……!」となりました。
誰しも、創作物に求めるイメージや雰囲気があると思います。楽しい話が好き、薄暗い情景描写に惹かれる、仲間と絆を深める展開が好き、などなど。私の中にある、そうしたもののほとんどが本作に入っていました。つまり、どストライクでした。多分、堅実でほろ苦いSFが好きな人なら、同じ感想を抱くと思います。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!サイバーパンクSFとしての魅力・好きならマストで読んでみよう
はじめましてこんばんみ。
わたし自身、結構SF小説を読み込んできており、懐かしい読み心地を感じたので言語化して感想を投稿します。
既存小説で言うと、オルタード・カーボンっぽさがあり、文章を読んで呼び起こされるイメージは、ブルース・スターリングのスキズマトリックス的なクラシックなサイバーパンクが近しいかなと思いました。
変容した国家の描写をするところは、CV大塚明夫が似合いそうな雰囲気があり、メタルギア等の国家情勢を描くことに重きを置いたゲームの、そういうシーンを見ているような、そんな感覚がありました。
伊藤計劃の虐殺器官のなかでの国家・テクノロジーの語りっぽさも感じており、個人的には好き…続きを読む