いい感じのところまで拝読したので、一旦レビューをさせていただきます。
まず、本作の最大の魅力。それは第一印象から変わることはないのですが、やはりレトロで味のあるサイバーパンクな作風ですね。傑作SF映画やその原作小説を彷彿とさせる、趣深い物語に登場人物たち。最初に読んだときは「これは……!」となりました。
誰しも、創作物に求めるイメージや雰囲気があると思います。楽しい話が好き、薄暗い情景描写に惹かれる、仲間と絆を深める展開が好き、などなど。私の中にある、そうしたもののほとんどが本作に入っていました。つまり、どストライクでした。多分、堅実でほろ苦いSFが好きな人なら、同じ感想を抱くと思います。
暗澹とした世界観に、一筋縄ではいかない人間関係。組織の闇、陰謀。列挙したもの以外にも、様々な要素が本作を硬派なSFたらしめています。web小説ではかなりマイナーな作品ではありますが、読んで間違いなし。生粋のSF好きや隠れた名作を探し求める通な人は、今のうちに押さえておくべき作品だと思います。
はじめましてこんばんみ。
わたし自身、結構SF小説を読み込んできており、懐かしい読み心地を感じたので言語化して感想を投稿します。
既存小説で言うと、オルタード・カーボンっぽさがあり、文章を読んで呼び起こされるイメージは、ブルース・スターリングのスキズマトリックス的なクラシックなサイバーパンクが近しいかなと思いました。
変容した国家の描写をするところは、CV大塚明夫が似合いそうな雰囲気があり、メタルギア等の国家情勢を描くことに重きを置いたゲームの、そういうシーンを見ているような、そんな感覚がありました。
伊藤計劃の虐殺器官のなかでの国家・テクノロジーの語りっぽさも感じており、個人的には好きです。
描写も可不可なく、丁度良いバランスかと思っています。ただ、他のユーザー様もコメントしていた通り、「……」や、改行等々、スマホユーザーライクな形で文章を整えれば、もうちょっと門戸は広がるかなと。
まあぶっちゃけ門戸広げなくても見る人は見ると思いますので、カクヨムユーザーに文章を寄せていく、というよりは小説としての体裁を整えるだけで十分だと感じております。
とりあえず引き続き更新よろしくお願いします。