概要
先の新月から四人死んだ。
小さな村で続く死者。それは幼い少女の叫びによる、予知なのか呪詛なのか
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!漆黒の呪詛が呼ぶもの
頻発する死、そして幼女の不可解な行動。
凶事に応じているのか、それとも
呼んでいるのか。
目に見えない禍神、妖魅、魔物。
占卜にて捉えんとするが…。
閉ざされた匣の中で、蒙昧な呪詛が
新たなどす黒い呪詛を呼ぶ。
閉鎖された環境下での人の恐ろしさや
残酷さが描かれるが、それだけでは
ない。人の理解の範疇からは測れない
不可思議で畏ろしいものが背後に控える、
そんな事までもが想起させられるのだ。
但し、物語に何一つ確実な『解』はない。
ただ現象と曲解と結末だけが意味深に、
しかし、淡々と綴られている。
その、其処は彼とない怖さ。
読後、この『呪詛』という題名が再び
脳裏に湧き…続きを読む