概要
花と散る憎しみを、こころなき暗殺人形は知らなかった。
――暗殺人形。
それは、帝国が有する最強の暗殺者にして、人のこころを持たない究極の殺人兵器。
『死神』の異名をもつ暗殺人形ライ・ミドラスは、ある日共和国の暗殺部隊の殲滅を命じられる。仲間とともに潜入した共和国の港町「リンツェルン」で、ライは花のように美しい少女ネリネと出会い、美しいものの尊さと、己が生み出した憎しみと罪に向かい合うこととなる。
いつ終わるとも知れない殺し合いの螺旋に囚われたものたちの、知られざる悲哀と絶望の戦い。その果てに待つものとは?
――これは、ライ・ミドラスがこころを取り戻し、夜明けを迎える前の前日譚。
※注
こちらは斑鳩睡蓮さんの小説「ヘルエンジェル」の二次創作作品です。本作の主人公の一人、ライ・ミドラスの暗殺人形だった頃の話を書いています。
斑鳩睡
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