終わるところからはじまる溺愛

魔法はからっきしの魔術師リゼットは、公爵のヴィクトルから婚約の破棄を言われた時、「私を殺して下さい」と彼に願います。

そんなヒロインの誤った願い事を、ヒーロー(ヴィクトル)がどうやって叶えるのか、という物語だと私は捉えました。

もう元に戻ることのできないほどにすれ違った結果は切ないものですが、ヴィクトルのあたたかさ(深い愛情・溺愛)をいつも感じることができます。

誤ってしまったヒロインが再生する物語とも言えます。

長編化が楽しみな作品(辛くはなくて楽しみです)。

そんな長編の核がこもる短編、皆さまに心からおすすめします。


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