概要
出会ったのは 河童を名乗る少年だった
中学二年に進級した守流は、どんどん変わっていく周りから一人取り残されているようで、気の晴れない毎日を送っていた。
そんな時に出会ったのは、用水路で一人、ゴミ拾いをする少年。
ところが、薄汚れた格好のその少年の頭には、小さな皿が乗っていて……。
河童を名乗る少年は、守流が忘れていた勘じいちゃんとの思い出を呼び起こす。
これは、守流の14歳の半年を温かく彩った、不思議なお話。
そんな時に出会ったのは、用水路で一人、ゴミ拾いをする少年。
ところが、薄汚れた格好のその少年の頭には、小さな皿が乗っていて……。
河童を名乗る少年は、守流が忘れていた勘じいちゃんとの思い出を呼び起こす。
これは、守流の14歳の半年を温かく彩った、不思議なお話。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!少年のひと夏の思い出を描いた感動作。河童くんがかわいい!!!
中学二年生のマモルはある日、用水路で不思議な少年に出会う。
彼はなんと河童だという。
外見は10歳くらいに見えるのに、マモルの祖父や母のこともよく知っているようだ。
彼と接するうち、マモルは忘れていた祖父のことを思い出し、失いかけていた自信を取り戻していく。
思春期の少年が、家族に愛されていることを思い出し、大人へと羽ばたいていく物語です。
どことなく昭和感漂う夏の景色に癒されます。
また河童くんがとってもかわいいです!!
マモルのクラスメイトや学校の先生、母親や近所の人も優しい人物ばかりで安心して読めます。
私の中二は反抗期真っただ中でやや荒れていたので、みんなに愛されるマモルくんにち…続きを読む - ★★★ Excellent!!!少年と河童が織りなす、大人への処方箋
ふとした時に「自分も大人になったなぁ…」と思う事、皆さんにもあるかと思います。そしてその時、大人という言葉は大抵、あまり良くない形として用いられている様に思えます。
愛想笑いが上手くなる、肩入れせず人付き合い出来る、割り切って物事を捉えられる、凄惨な事件に動じなくなる…一種の諦観にも似た、擦れてしまった心とくたびれた身体。それを認識した時、人は大人を感じるのかなぁと思っています。
この物語は、そんな私達大人が、かつて持っていた色鮮やかな感情を、くっきりと思い出させてくれます。
主人公の守流は中学生。人よりちょっと内向的で、何にも自信がなく、特に夢もない…そんなどこにでもいそうな彼が、河童…続きを読む