少年のひと夏の思い出を描いた感動作。河童くんがかわいい!!!

中学二年生のマモルはある日、用水路で不思議な少年に出会う。
彼はなんと河童だという。
外見は10歳くらいに見えるのに、マモルの祖父や母のこともよく知っているようだ。
彼と接するうち、マモルは忘れていた祖父のことを思い出し、失いかけていた自信を取り戻していく。
思春期の少年が、家族に愛されていることを思い出し、大人へと羽ばたいていく物語です。

どことなく昭和感漂う夏の景色に癒されます。
また河童くんがとってもかわいいです!!
マモルのクラスメイトや学校の先生、母親や近所の人も優しい人物ばかりで安心して読めます。

私の中二は反抗期真っただ中でやや荒れていたので、みんなに愛されるマモルくんにちょっと嫉妬しながら読みました笑
異性と過ごす楽しい放課後なども経験なかったので「チキショー!」と血涙流しながら読みました。嘘です笑
――というように、読んでいると中学時代に気持ちが戻ってしまいます。
それくらいリアルに思春期のキャラクターたちや、中学校の日常風景が丁寧に描かれています。

喜怒哀楽のすべてが詰まった感動作。
5万字程度と中編なのでサクッと読めますが、内容はとても味わい深く心に響くものです。
感情を揺さぶられてすごくおすすめなので、ぜひ読んでみてください!

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