有難う
ありがとう
この言葉を
有難う
と書くあなたに
私は
ただ、ひたすらに
憧れを
抱いたのです。
あなたの
その
血の通った
手が
愛しくて
哀しくて
苦しくて
あなたに
打ち明けたのです。
あなたは
言いました。
「それは、君の、欲求だろう。」
「それは、愛と言えるのかい。」
泣きたかった。
喚きたかった。
あなたは
私に
キスをすると
「もう、床に入ろうか。」
「何も考えてはいけないよ。」
「君は、今、辛いのだね。僕が、君を、求めないことが、辛いのだね。」
残酷な人だ。
来るもの拒まず
去る者追わず
そんなあなたを
愛してしまった
私が
ただ
ただ
憎かったのだ。
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