手を。

手を取ろう。

貴方だけの

その

強く

生命力に満ちた

その手を


貴方は

その手で

ものを壊し

ものを作り

そしてまた壊し

生きてきたのだと


貴方の

今までの

その

「道」は

きっと

その

貴方の

手を

取ることで

わかるのかもしれないと

淡い

淡い

淡い

期待をもち

貴方の手を取った


冷たさの中の

その

血の

あたたかさが

温かさが

暖かさが

私の

嫌に湿った

この

汚い手を通して

伝わってくる。


ああ、

そうか、

ああ、

そうか、

ただひたすらに

伝えたかった

この

私の

地を這うような

言葉では

伝えられない


けれど

貴方の手は

ただひたすらに

美しかった





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