「拝啓、自己愛。」

律 (山村 牡丹)

絵画

「なんだい、君は絵画の一部にでもなりたいのかい。」


これほどまでに官能的な言葉があったでしょうか。


沢山の花に囲まれた

私を見て

そういう貴方が

ただ、赤子のように

頬をふくらふくらとして

笑うから


「そうね、貴方の筆に愛撫されて

ただ一枚の絵画になれたなら

それは幸せね」


なんて返すのです。

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