ピアノ
旋律
あぁ、素晴らしい
その
古びた食堂に
ぽつんとおかれた
調律の狂った
ピアノの
その音色よ
黒鍵の響きが
その一体に蔓延る
泣いてしまいそうだ
いや、
泣いているのか
ただひたすらに
この音色は
貴方の
私の
2人のものであると
証明したかった
だから
私は
その指に
心を
重ねたのだ
魂を
重ねたのだ
軽やかな
しかし
重いような
その鍵盤に
指を染み込ませるようにする
貴方を前に
私に何ができようか
ああ、
ああ、
ああ、
素晴らしきかな。
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