概要
えっ? 俺が顔真っ赤? じゃあ見せに行くね?
『力に溺れるな』と最後に言い残し、魔王は死んだ。
『東村忠之(ヒガシムラタダユキ)』が帰還したのは、異世界に召喚された日と同じだった。
異世界で一年過ごし、文明に飢えていた忠之は、早速スマホを開く。
すると画面に映ったのは、ちょうど一年前にレスバしていた相手からの『うはっw顔真っ赤w』と煽られているリプだった。
忠之は一年前のそのリプに対して
「いやー、流石に一年経つとどうでもいいな」
と冷静さを装い風呂に入るが、出てきた時には二つの意味でホッカホカだった。
「この煽り野郎をギャフンと言わせたい⋯⋯!」
そんな祈り(?)が通じたのか、頭の中に異世界で散々聞いた、スキルアップの声が響く。
『鑑定スキルが現代に合わせ、個人情報開示にスキルアップしました』
彼はスキ