氷が溶ければ水になる 雪が溶ければ春になる

あらすじにある通り、浅倉凜は小樽の事故で記憶を失います。同乗者である翔を失い、悲しみを抱えた凍りついた心で記憶を取り戻すために再び小樽に向かうのですが……小樽に待っていたのはなかなかのクセが強い人々。特に、平野拓海と言う彼はなかなかに凜に対してつっけんどんといいますか……。
読んでいくうちに、その理由もわかっていきます。クセがつよいかなと思いきや人間味のあるあったかい人たちです!
彼らの交流していく中、凜は失った記憶を戻していくのですが、翔に関する記憶は……。

人情と人の機微が良く伝わってくるお話で、特に凜の心の動きは見てきて目を見張るものがあります。
最後まで読むと、皆様の心にもあったかい冬の日と温かな春の気持ちのような気持ちになるやもしれません。
一読してみてはいかがでしょうか?

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