キミの死にはいくらの価値があるんだい?

命を賭するデスゲーム。その中でも本作は、死にたいと願う人間が集まり、自分の死の値段の多寡をプレゼンテーションをするという内容です。

ジャッジによって、自らの死に1万、10万、100万、1000万、1億と値段が付く。他のデスゲームと違う所は、死ぬことは確定しているところです。死ぬのはま違いない。だけどそこにいくらお金がもらえるのか。

作中のキャラクターたちはみな死にたがっている。本来ならば何も得られないはずの死。だけれど、そこに大金が支払われるというシチュエーションによって、「いびつな欲」と「生命の価値を問う」ことが、浮かび上がってきました。

またホラー作品らしく、恐ろしくもあり絶望も感じさせられる内容になっています。

こんな作品を私は今まで読んだことがありませんでした。
切り口、鮮烈さともに感服するばかりです。

ぜひ読んで、ともに心に傷を負いましょう(暗黒微笑)


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