姿が見えなくても育む恋

物語の舞台は、伊呂波朝廷の支配下にある緋ノ国。
そこの管理を任されている国守の一人娘、ユキノには密かに監視がついていた。
耳の良いユキノは、すぐに監視している存在を見つけてしまう。
彼は『風の民』トウガ。

それが縁となり、ユキノとトウガは友達になります。
さらに交流を重ねる毎に、ユキノの気持ちも変化が。
その描写が丁寧で、はっきりと言葉にしなくても、惹かれている様子が伝わってきました。

初めて会った時以来、トウガは姿を現しません。
けれど、二人のやり取りには関係のないこと。
ユキノがトウガの存在を確かめる仕草など、グッときました。

そんな恋するユキノに待ち受けている難題とは!
是非、読んで確かめてください。
トウガとの恋の行方も……。

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