概要
その約束は守られなかった。
結婚式当日、白銀の大樹の前で叔父夫婦と愛する人――ミシェル伯爵に裏切られマリーは殺されそうになる。そのショックで記憶を失う魔法が発動し、展開した魔法に気付いた祖父ユウエナリスが介入してマリーの命を救う。
マリーは祖父の住むタカマガハラの庭にある屋敷で傷を癒しつつ記憶を取り戻していく。大切な人の記憶を失った以外に、ある出来事の記憶が封じられていることを祖父から語られる。
マリー自身が退魔師としての血を引いていたこと、精霊との仮契約を結んでいたなど少しずつ古い記憶が呼び起こされていくが、幼い頃傍にいた子供の名前を思い出せずにいた。
ユウエナリスは教皇聖下としてマリーを襲った犯人は邪竜族が暗躍していると推察し、エグマリーヌ国国王と協力して国の膿を出すための計画を立てる。諸々の事情を伝えるためミシ
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