青き瞳は 時代を映す

国の終わりに 斜陽の例え
夜明けの為に 日は沈む
栄華極めし 彼の大国も
久しからずや 衰えて

宿命(さだめ)を背負う その星たちは
血に導かれ 動き出す


チート、転生、といった要素は無しに、真っ向からファンタジーを描いた重厚な作品です。
いわゆる“よくある異世界”ではなく、古代ローマ風の帝国が舞台となっており、
独自の世界観をもった中身の濃い設定は、読む者を惹きつける魅力に溢れています!

剣と魔法の冒険ファンタジーではなく、運命に翻弄される者たちの群像劇……というと難しく感じる方も居られるかもしれませんが、そこは心配ありません。
緻密に描かれた世界描写は、丁寧な文体でスラスラと読めるので、ストレスを感じることなく、どっぷりとこの世界にハマれるかと思います!

登場人物の心象描写に長けており、多くのキャラが出てくるにも関わらず、各々実に感情移入しやすかったです!

ガッツリ読んで、しっかり満足できる、肉厚なこの傑作を是非とも味わっていただきたい!
★がもっと付いていいと思うはずです!

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