この小品の素晴らしいところは人間の執着の傍観者になれるところだ。俯瞰的なら誰しも滑稽な行動に気付く。だがこのカクヨムへの投稿と☆の数等に右往左往する私達。その承認欲求への飽くなき行動はこの小品の中の主人公と何が違うのか。そんな何かを想わせてくれる逸品だ。
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自販機に付いてるスロットマシン。全ての桁の番号が揃えば、もう一本もらえるアレです。番号を揃えようと努力する主人公ですが……ちょっと、ドキリとする話です。読んだ後に、自販機に行きたくなるかもね。
偏執性が垣間見えました。何気ない事の繰り返しが、そこにある狂気と結びつく瞬間をとらえた作品。依存の過程というものを、驚くほど明確に描写しているのが特徴。傑作。
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(76文字)
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