KAC20231 　「本屋」

紙の本への愛を表現するために書かれた作品、だと思います。
やっぱり小説は紙の本で読みたい派のおっさんの感想です。
ただ、年と共に指に紙が着かなくなるのでページがめくりづらいのだ。

つまり、若いうちしか紙の本を楽しめないぞ！

　実は、小鳥つむぎさんとは今回が初対面（対面？）でして。
　他のカクヨム友達のレビューからつながったんですけど、読んでみてあらびっくり。
　宣伝しているようで悪いんですけど、僕が書いたKACの小説『ワンダー・ストア（https://kakuyomu.jp/works/16817330653873688230）』と扱っているテーマ、ずばり「紙の本」と言うのが同じだったんです。
　ですが、やはり内容は全然違います。

　これからの時期まさに襲ってくる「花粉」という悪魔がものすごいことになっていて、最近はややしぼみがちなメタバースなどが使われているこの近未来。
　なんとか本屋は残っているのです。
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この花粉からの隔離生活という未来は、笑えない！
コロナを経験したので笑えない。
そして、本まで電子書籍に甘んじる、今の社会の傾向が心もとない。
多くの本屋さんが廃業に追い込まれ、今や、出版界も本の売れ行きが減少の一途。
マンガでは、特に週刊誌が顕著だ。

そこで言いたい。
もっと本屋へ行こうよ！
そして、ペイペイでも良いから、本を買ってみようよ！
電子決済は世の中の流れだけど、本と言う現物は手に取って、本棚に入れとこうぜ！

おー！！(#^.^#)

このご時世、「あるかも」、っていうシチュエーションが面白いですね。細かい部分も注意深く書き込まれてあるなと、感心します。本を愛する人たちの「こだわり」も同感できるものが。
作品が全部データーで読めるようになっても、やっぱり紙の本を売っている「本屋」さん、在り続けてほしいなあ、と思わせてくれる作品でした。

作者小烏つむぎ様は農家の方です

お義母さまの家へと越してこられました

それからは農家さんの台所の話、自然の多い日常のエッセイを中心に書かれています

それを踏まえると……

花粉症が有毒となった未来、外に出られないことも

何か切実に感じられますね！！

物語はそんな不自由な、何でも家の中だけで完結してしまう未来のお話

そこの本屋は……

「ワタシの本」

今でも、現実でも、実は手に取った瞬間から「ワタシだけの本」になるんじゃないかな？
と、そんなふうに最後はしみじみしてしまいました

花粉が有毒化した世界。
人は家から出ることなく、生きていますが、昔ながらの本を手に取って読みたい！

そこで向かう本屋さんは図書館のようで——。

めっちゃ面白かったです！
SFな世界にも驚きました！
花粉症がひどい世界。
科学の力でなんとかなって、みんなすっきりとした生活が遅れる日が来ますように！

「はっ、はっ、ハックシュンッ！」

お読みでない方はぜひ！オススメです！

それと！

こちらの作者様すごいんです！
合わせてぜひこちらも読んでみて欲しいです！
めちゃくちゃオススメです！

↓
『語られぬ物語　作者：小烏つむぎさん　https://kakuyomu.jp/works/1681…続きを読む

　主人公は当たり前のように生活していますが、こんな世の中になったらと思うと、それに慣れる自信がありません。密閉性のない老家屋では、全体をシェルター化しないといけませんね。
　それはともかく、「本」です。「本」が欲しいという欲求は、どうやらなくなることがないようで。