巨大ロボ(人格AIは紳士)× パイロット少女のカップリングに萌えろ!

巨大ロボに搭載されたイケメンAIと、パイロットの少女のバディ感&カップリングが見所の本格SFです。

この巨大ロボに搭載されたイケメンAIを一言で言うなれば、
ナイトライダーの『K.I.T.T.』やフルメタルパニックの『アル』的な感じなんですね。

人間っぽさよりも、機械っぽさ、AIっぽさが強調されたキャラになっております。

そんなロボと少女が活躍するのは、太陽系外に植民する時代になった遙か未来。
とある辺境惑星です。

そこはまだまだ開拓が進んでおらず、銃器すら貴重品という産業のレベルもあまり高くありません。

ロボも完全に自作はできず、一部の基幹パーツはたま~~~に地球からやってくる貿易船から手に入れるしかないので、やはり超貴重品な世界観です。

そんな惑星で、少女は犯罪者を取り締まる荒事専門の捜査官をやってるわけですね。
相棒はそう、巨大ロボのブリガンダイン。その制御AIであるヴァージルです。

時に捜査現場が修羅場と化せば、少女とヴァージルは軽妙な掛け合いを見せながら、大立ち回りを演じる。

このヴァージルがめちゃくちゃ良いキャラ(AI)でして。

たまに機械なりにパイロットの少女を気遣うような発言をがんばってしてきたりして、その不器用さや辿々しさがかわいいんですよね。このAI。

本来は兵器の制御プログラムでしかないので、人を気遣うような言動は想定された機能じゃないのに、有り余る演算能力で、対人コミュニケーションをがんばってくるみたいな、けなげさを感じちゃうんですよ。

といっても、もちろん、ロボットに本物の人格があるわけではなく、プログラムされたとおりに行動し、喋ってるだけ。
そこは本格SFなのでちゃんと分かるように描かれるわけなのですが。

だけど少女を守ろうとして行動するAIには、人は確かにイケメンさを感じてしまうわけですね。

ただのプログラムに従った行動に、『御姫様を守ろうとする白馬の王子様』という人格をみてしまう。そんな数々の演出が醍醐味です。

パイロットの少女もそれを分かっていながらも、ロボを一人の人格として扱って、まるで相棒か恋人のように接するのが面白い。




こんな方にオススメ

:無機質なAIと主人公のバディものが大好き。

:リアリティ重視のロボものSFが好き。

:作り込まれたSF世界観にどっぷり浸かりたい。

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