倉橋由美子が『大人のための残酷童話』で本作をモティーフに皮肉な短編をものされていますね。たしかにそう読めるし、第一の師匠との弓の対決、そこでの師匠の機転には毎回笑ってしまいますが、ただ、それはまたひとつの見方にすぎないようにもおもわれ。道教的見方からすれば、突きつめてゆけば、無ということはよくわかる気がしますし。なべて、究極までゆくと、無窮になりますね。そういう、素直な見方も、実は大切であったりするのかもしれません。
道具が名人を生むのではない。鍬一本で桃も葡萄も西瓜も芋も玉蜀黍も白菜も芽キャベツだってつくっちゃう人……#カクヨム近代文学館
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