せとかぜ染鞠

大津にとって忘れえぬ人々とは「これらの人々を見た時の周囲の光景のうちに立つこれらの人々である」。 原稿最後に書き加えたのが，秋山でなく，亀屋の主人であったのも，よそから来た旅客より…続きを読む

文字の霊を研究して，しまいに生命をとられてしまった博士のお話。 「老博士は躊躇なく、文字の霊の存在を認めた。魂によって統べられない手・脚・頭・爪・腹等が、人間ではないように、一つ…続きを読む

憎しみ怒りは幸福安堵に切りかわり情けなさへと移ろっていく――お民，お前なぜ死んでしまっただ？
いれば憎いがいなけりゃ辛い。人とは自分勝手な生きもの。

#カクヨム近代文学館

　……恐いこわい。 「神によって作られたこの大自然を、それには満足しないで、彼自身の個性をもって、自由自在に変改し、美化し、そこに彼独特の芸術的大理想を表現すること」「日夜をわかた…続きを読む

道具が名人を生むのではない。
鍬一本で桃も葡萄も西瓜も芋も玉蜀黍も白菜も芽キャベツだってつくっちゃう人……

#カクヨム近代文学館

う～ん……多様な考え方があってよいと思うけれども共感はできません。
お年寄りも大事です。「オールド手当」もあってほしい。

#カクヨム近代文学館

牛を愛せば――路傍の美婦を尊べば――運命的な畏怖感に圧倒されずに済んだのか。
路傍一夜の契りが全ての根本原因。

#カクヨム近代文学館

一念天に通ず。奉公しようと思った時点で仙人の資格あり。
でも奥さま，気づいてないだけで実は霊力備えた化け狐なんじゃない？

#カクヨム近代文学館

媼の母心と盗人の夫婦の名誉を守ってやろうとする男気以外は藪の中である。
人間は恐ろしい。もっとも信用できないのは己の心なのかもしれない。

#カクヨム近代文学館

羨ましいです。それほど強く人から著作を請われて。

#カクヨム近代文学館

優勝劣敗の世に私憤を洩らすは，愚者にあらずんば狂者である。 蟹は猿に抗えば必ず死するという。 それでも私憤に駆られた蟹も，彼を擁護する蟹も，不滅であることを作家は知っている。 #…続きを読む

飼ってくれると期待しつつ付いていったがバイバイされた捨て猫の気持ちに似ている。 風に飛んだ個人情報あとで一緒に捜しますよ――営業マンの背を見送って契約書を握りしめる女の心中にも通ず…続きを読む

そう冷静に分析して面白がらないでください。
強くならねば生きていけぬのです。

#カクヨム近代文学館

気づいてはいけない―― 己は彼か？　合せ鏡のように無限に内に畳まれいく不気味な記憶の連続が目くるめくばかり無限に続く「人なる存在」。 解けそうで解けないものが引っかかっているとき…続きを読む

気にしていると知られるなり傍観者の利己主義は暴れだす。が，人である限り浄土を渇仰ばかりしておれぬ。
#カクヨム近代文学館