文字の霊の研究を之以上続けては、しまいに生命をとられて了うぞ

文字の霊を研究して,しまいに生命をとられてしまった博士のお話。

「老博士は躊躇なく、文字の霊の存在を認めた。魂によって統べられない手・脚・頭・爪・腹等が、人間ではないように、一つの霊が之を統べるのでなくて、どうして単なる線の集合が、音と意味とを有つことが出来ようか」(本文引用)
文字を分析(分解)したために,人間ではない状態にされた老博士……
これを書いた筆者に禍が及びませんように。文字の霊さまどうぞ御寛恕くださいませ。申し訳ございません。

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