単なるアイロニーではなく。

倉橋由美子が『大人のための残酷童話』で本作をモティーフに皮肉な短編をものされていますね。
たしかにそう読めるし、第一の師匠との弓の対決、そこでの師匠の機転には毎回笑ってしまいますが、ただ、それはまたひとつの見方にすぎないようにもおもわれ。
道教的見方からすれば、突きつめてゆけば、無ということはよくわかる気がしますし。
なべて、究極までゆくと、無窮になりますね。
そういう、素直な見方も、実は大切であったりするのかもしれません。