主人公である「私」を語り部として紡がれる短編集です。
その構成というのか、口調が素晴らしく、1話5分ほどのお話で得体の知れない恐怖や不思議な体験、不可解な現象を体感させてくれます。
その正体が分からないことこそが重要で、遭遇した「もの」の正体が薄らと口語伝承で判明する様など「日本的な神話伝承、あるいは心霊現象などに精通されている方が執筆されているのかな?」と思うほど各話のクオリティが高く、驚かされるばかりです。
色々と書いてしまいましたが、純粋に「人から恐怖体験を聞く」ことや「ネットで洒落怖系の話を見る」のが好きな方は凄く楽しめると思います。
オススメです。
この小説に出てくるエピソードは、生きていれば数回は耳にする話。聞いたことがある話。
学校の休み時間、帰り道、宿泊訓練。友達同士で話をする。
「こんなことがあったんだって」
「ええー、こわーい」
そしてお約束のように騒いで、なにもなかったかのように、
「じゃあね」
「またね」
となる。
でも、この小説はそこで終わらない。終われない。主人公、碧さんの呟きが入ってくるから。非常に落ち着いていて、まるで日常風景の一部でもあるかのようなコメント。そこで思う。
「なにこれ? もしかして……実体験?」
そして、どうやらこの碧さん、作者さん、らしい。だって名前が似すぎてる。
それに気づいた時、全身にぞわっと鳥肌が立つ。変な汗が出る。だってもしそうなら自分の後ろにも、横にも、いるかもしれない。
ただ、見えていないだけ。
ねえ、一言言わせて。
「こえええええええんだよおおおおおおっ!」
本当にあった話なのか、作り話なのか、それは分かりません。
でもとても臨場感溢れる文章なので、本当に体験されているのではないのかな~と思ってしまいます。
そしてこれがまた怖いんですよね~。
といって、すべてが怖い話かというと、不思議な話もある。
だからついつい読み進めてしまい、虜になってしまう。
気になった方、もうその瞬間、あなたもこの作品の虜ですよ~(^o^)
ぜひ読んでほしい作品です。
楽しいじゃないか、怖い素敵なお話ありがとうございました~w
これからも続きますよね?いや続けてほしい~。
応援してま~す。そしてずっと読者でございますw
これからも頑張ってください(^o^)
気になるタイトル!
うちの近くにも同じような古いトンネルがあるから凄く気になるんですよね。
車て走る時に、ルームミラー越しに後ろをみてはいけないとか、車内から後ろを見てはいけないとか言われてます。
だから気になったお話しなんですよね。
他にもいろいろ短編で書いてあるようですけど……。
怪談なんですよね? ホラ―なんですよね。
この手のお話しは読んではいけない。
個人的に、読めないンですけど、怖いもの見たさの誘惑に負けません!
私はこういうおはなし凄く影響受けやすいので、ホント申し訳ありません。
誰か、怖いもの見たさで読んで貰えませんか?