得体の知れない恐怖体験してみませんか?

主人公である「私」を語り部として紡がれる短編集です。

その構成というのか、口調が素晴らしく、1話5分ほどのお話で得体の知れない恐怖や不思議な体験、不可解な現象を体感させてくれます。

その正体が分からないことこそが重要で、遭遇した「もの」の正体が薄らと口語伝承で判明する様など「日本的な神話伝承、あるいは心霊現象などに精通されている方が執筆されているのかな?」と思うほど各話のクオリティが高く、驚かされるばかりです。

色々と書いてしまいましたが、純粋に「人から恐怖体験を聞く」ことや「ネットで洒落怖系の話を見る」のが好きな方は凄く楽しめると思います。

オススメです。

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