このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(260文字)
挫折を経験したボクサー、井ノ坂はある日ひょんなことから昔の自分と通話してしまい……といった物語です。物語のテンポも良く、スイスイと先へと誘う手腕は本当にお見事です。各話タイトルがカウントになっているのも心憎い演出ですね。しかし何よりも。読み終えた後には涙腺が緩みまくりでした。ボクサーという自分とは全く異なる職業のはずなのに、なぜか自分へと置き換えてしまいます。人生で挫折を経験した方全てに読んで頂きたいです。この物語を読み終える頃には主人公井ノ坂と同じように、きっと昔の自分が語りかけてくれるでしょう。強くオススメします。
一人のボクサーが、親しい者の声に応えて再び立ち上がるお話です。
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