視点と場面の切り替えがお見事です。

この作品は登場人物が多いのですが、必要に応じて場面と視点を切り替えることで、極端に出番が偏らない工夫と同時に一人一人のキャラクターの印象付けをしており、とても読みやすいです。
年齢の幅は広いですが全員が協力的かつ頭の良い方々の集まりで、サバイバルの滑り出しはとても順調に見えます。
面識のある方同士の会話にほっこりしますね。

三章に突入したところですが、その場所に住まう方らしき視点でスタートしたので、より一層続きが気になります！

【2024/2/12 追記です】
豊富な知識や語彙の織り込まれた流麗な筆致で綴られる人間模様も必見です。
主人公である八乙女さんの一貫して俯瞰した目線やトラブル解決のために常に奔走しているところなどとても魅力的で、学生時代にこんな先生に出会えたらなあと思わずにはいられません。